TempフォルダをCドライブ以外に移動してシステムの動作を安定させる!!
Tempフォルダとはなんぞや?
Tempフォルダと言うのは、アプリケーションをインストールした時や色々なプログラムの動作時などに、一時的な作業用の場所として使用される特殊なフォルダの事です。
普通はこの一時ファイルは、その作業が終われば自動的に削除されるのですが、削除されずに残ってしまうことが多々あり、どんどん増えていきます。
この現象が、Windows の快適さを阻害してしまう原因となる場合も非常に少ないですが無いとも言えないんですね。(まあ、最近はほぼほぼ無いのかも。)
とりあえず一度、このTempフォルダってやつを覗いてみます。場所は、
C:\Windows\Temp と、
C:\ユーザー\あなたが作ったユーザー名\AppData\Local\Temp の2箇所にあります。「Appdata」は隠しファイルなので、
「表示」メニューから「隠しファイル」にチェックを入れる必要があります。
両フォルダを開く時に、
『このフォルダーにアクセスする許可がありません。』とちょっと初心者には怖い感じのダイアログが出ますが「続行」で大丈夫です。
この「Temp」フォルダの中ですが、なにやらファイルがぶわーーっとありませんか?
これらのファイルはどんどん溜まっていきますので、ひとつひとつは非常に微々たるサイズなんですが、もしかしたら、本当にもしかしたらCドライブの容量を圧迫したりしてパソコンの快適さをいつか失ってしまう可能性があるのです。
なのでこの可能性の芽を摘んで快適安定!スッキリさせていきましょう!
Tempフォルダの場所を変更する方法
今回の操作は、編集するためには管理者権限でログオンしておく必要があるので、そうじゃない方はログオンし直してくださいね。まあ意識してなくても管理者権限でログインしていると思うし、都度聞かれるので大丈夫です。ではいきましょう!
まずは、変更先の新しいTempフォルダをあらかじめ作成しておきます。場所はもちろんCドライブ以外ですが、やはりシステム系のプログラムが入っていないドライブのどこかに作りたいですね。
ここでは私のPCに搭載している内臓SSDの「E」ドライブとします。
このように移動先Tempフォルダを「E」ドライブに作成しました。
そしたら、ディスクトップの左下のウィンドウアイコンをクリックして「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」→「システム」からの、
「システムの詳細設定」をクリックします。
システムのプロパティダイアログボックスの「詳細設定」タブから「環境変数」を選択します。
環境変数ダイヤログから変数「TEMP」「TMP」の2つとも削除します。
次に「システム環境変数(S)」にあるTMPとTEMPの変数を探し編集します。この2つを1つづつ「編集」から、先ほど作った移動先フォルダに指定します。
システム変数の編集ダイアログから「ディレクトリの参照」をクリックします。
Eドライブの直下に「Temp」フォルダを作成しておいたので、選択して「OK」をクリック。
変数値(V):が「E:Temp」になっていることを確認して「OK」をクリック。
変更されていれば完了です。続いて「TMP」も同様の操作を。
これでOKです!
私が体験したトラブル
これは実際に管理人が経験して、暫くその原因が分からずに困ったことになった…、という話になります。
私はDropbox(ドロップボックス)というネットワーク上でファイルを共有できるソフトが非常に便利で、常駐させて使用しています。サイト作成もDropbox上のファイルをDreamweaverに参照させて編集しています。
ある日、いつものようにWindowsを起動させたら、突然右のようなダイヤログが出てきて、Dropboxが開けなくなってしまったのです。
『通常、これはアクセス権に関するエラーです…』、
なんてありますが、暫く思い当たるフシが無くて解決への糸口が全く見つかりませんでした。
そうしている内に今度は、Windowsのエクスプローラーがエラーになったり、Dreamweaverが起動しなくなったり、インターネットの閲覧が上手く出来なくなってしまったのですが、ここで初めてピンと来ました。
これらのエラーに共通しているのは、環境設定から一部の操作の一時保存先などを、外付けHDD内に作成したフォルダにしていたのです。
んで、見てみると案の定、外付けHDDのケーブルが抜けていました。Dropboxのエラーの原因もここにあったようです。
ちょっと詳しくは分かりませんが、Dropboxの場合、起動中にTempフォルダに一時ファイルを作成してごにょごにょしているのでしょう。
Tempフォルダのある外付けHDDが復活したら無事Dropboxも復活しました!
ネットでは『取り合えず再インストールしてみたら?』というアドバイスがありましたが、早く気が付いて良かったです。面倒ですから…。
同じような症状が起こった人は、是非搭載しているHDDやSSDがしっかり認識されているか?チェックしてみましょう。
私はこの一件いらい、外付けストレージにTempフォルダを作るのを止めました。
あと、Photoshop CS6 をインストールする時に不具合が出るとか出ないとかいう記事もチラホラ見受けられます、Tempフォルダの場所絡みで。