電源ユニットの交換方法を超分かりやすく解説

パソコンの電源ユニットの交換方法を超分かりやすく解説!ポイントをおさえれば簡単です!!

パソコンの電源ユニットの交換方法を超分かりやすく解説!ポイントをおさえれば簡単です!!

(木)更新

    交換用の新しい電源ユニットを買う時に抑えておきたい知識

    とりあえず以下にまとめる電源ユニットの知識なしに電源ユニットを買ったり取り付けようとするのはちょっと無謀です。

    間違った電源ユニットを選んでしまうと、例えば電力不足で動かなかったりコネクタ不足で電気をパーツに供給できなかったりします。ですから最低限抑えておかなければならない購入の際の注意点を紹介します。

    最低でも既存の電源のトータルW(ワット)をクリアしたものを選ぼう!!

    電源ユニットを購入するときの最重要ポイントは、やはりワット数(W)だと思います。特に初心者の方にとっては最大の指標となります。

    まず最初のポイントとしては、既存のワット数が700Wの電源だとして、新しく交換用に買う電源のワット数が500Wというような、既存の電源を下回るWを購入するというのは基本やめたほうが良いでしょう。

    ただし、これは完全NGではないです。

    例えば700Wの電源を積んでいたとしても、各パーツに対して合計700Wギリギリまでの電力を供給している訳ではありませんから、500Wでも動くパターンもあるでしょう。大体のパソコンがそうかもしれません。

    しかし、電源というのは700Wあったとしても、単純にこの700Wから引き算のようにグラフィックボードに250W、CPUに120W、光学ドライブに何W、拡張カードに何W…、という電源の供給方法を取っている訳ではありません。

    実は電源ユニットの仕組みというのは、家庭用の電源を様々な種類の(系統と呼びます。)電圧に変えて各パーツに送っています。

    そして、パーツ毎に送ることが出来る電圧は決まっているのです。ですから、単純に700Wの引き算ではない、ということなのです。

    ここからはちょっと難しい話になるので、もっと詳しく知りたい方は「電源ユニットの選び方」を参考にして下さい。電源のスペックの見方について詳しくまとめてあります。

     

    面倒だ、という方は難しいことを考えずに既存の電源のWを上回る電源を買えば、99%オッケーです。

    この根拠というのは、自作したパソコンでもない限り、各メーカーやブランドが販売している、標準で構成しているパソコンに積まれている電源のワット数は、しっかりと推奨ワット(しっかりとゆとりを考えたワット数)をクリアしている電源を搭載しているからです。

    電源コネクタやピンについて把握しておく

    電源ユニットからは色々なコネクタが出ていて、これらを各パーツに正しく接続する必要があります。コネクタはピンで構成されていて、4ピンと言えばいわゆる接続の為の「穴」が4つという事です。

    このコネクタの話はワット数とは別の話で、スペックというよりも、パソコンの用途が変化したり増えたりした場合に役に立つ知識です。

    例えば、今のグラフィックボードには補助電源と言って、昨今のボードの消費電力の増大に対応するための補助的な電力供給を必要とする場合があります。

    せっかくハイエンドなグラボをゲットしたのに、この補助電源の供給元(コネクタ)が無いので動作しない…、なんてことも可能性としてあります。

    電源コネクタの種類

    ビジュアル 名称 説明
    ATXメイン電源コネクタ ATXメイン電源コネクタ マザーボードに繋ぐ+12Vのコネクタ。20ピンタイプと24ピンタイプ、24ピンの分離タイプ(20ピン+4ピンに分かれてる)があります。
    ATX12Vコネクタ ATX12Vコネクタ CPUに電源を供給する+12Vのコネクタ。上のATXメインコネクタとは独立した出力系統になっています。基本は4ピンですが、
    PCI-EXPRESS用6ピン PCI-EXPRESS用6ピン グラフィックボードに接続します。これがいわゆる補助電源というやつです。
    PCI-EXPRESS用8(6+2)ピン PCI-EXPRESS用8(6+2)ピン グラフィックボードに接続します。6ピンと8ピンを兼ねていて、グラフィックボード側の6ピン、8ピンの差込口に合わせて使い分けます。
    SATA電源コネクタ SATA規格の光学ドライブHDDSSDなどのパーツに接続する15ピンのコネクタです。ひとつの電源に複数個、芋づる状態であります。
    汎用4ピン(ペリフェラルパワーコネクタ) 汎用4ピン
    (ペリフェラルパワーコネクタ)
    IDE規格の光学ドライブHDDなどのパーツに接続します。SATA以前に主流だったひと昔前のコネクタです。これも芋づる。最近は殆ど見ません。
    フロッピードライブ用4ピン フロッピードライブ用4ピン フロッピードライブに接続します。これも最近はほとんど見ませんね。
    これが分かっていれば、どこに何を接続すればいいか分かるよ!

    電源ユニットの交換方法と注意点・コツなど

    ここでは実際に管理人が電源を交換した時を例にして紹介します。上の知識が頭に入っているのであれば、特段難しいことは無いと思います。

    今回の交換の際に購入した電源は、オウルテック製の「AURUM CM SERIES AU-750M」という750W電源です。確か当時で1万2,000円位でしたでしょうか…?

    AURUM CM SERIES AU-750Mを購入

    電源本体に貼り付けてあるスペック票。

    ○

    ふははは…!読める!読めるぞ!電源のスペックが手に取るように解ります。最低限の知識があると本当に便利ですね。こいつをパソコンに取り付けようと思います。

    まずは既存の電源の取り外しから

    まずは、既存の電源を取り外します。ドライバーでケースのネジを外し、電源を確認。接続している各種コネクタとマザーボードに接続さえているメインの電源コネクタを全て外します。

    この時、単純にコネクタを抜いて電源ユニットが取り外すればいいのですが、下のようにあるコネクタを抜くのに、他の関係のないパーツを一旦取り外さないといけない場合があります。

    電源ユニットを取り外す時に、他のパーツも外さないといけない場合。

    まあ難しいことは得にありませんが、パソコン内部は精密機器だらけなので作業は慎重に。

    電源交換の際、他のパーツも取り外す場合がある。

    色々取り外して、最終的にはこうなりました。

    電源があった場所

    ここでめちゃくちゃ大事なことというかコツがあるのですが、各種コネクタやパーツなどを抜く前に、必ずどこに挿さっていたか?をデジカメなどで撮影して記録しておくようにしましょう!

    そうしておけば、新しい電源を接続する時に確実に、楽に接続できます!

    電源交換する前は絶対に交換前の電源の接続方法をメモしておこう!

    新しい電源の取り付け

    新しい電源をケースから取り出し、そして使用するコネクタをチョイスします。ここからはマニュアルがあるので、それを見ながらにしましょう。

    ケーブルにちゃんと表記がある

    最初に電源本体側にコネクタを差し込んでしまった方がやりやすいでしょうか?

    これは個人差がありますから、やりながらですね。最初にデジカメで撮影した配線の画像や、マニュアルを参考にコネクタ(ピン)を挿し込んでいきます。

    CPUのEPS12Vコネクタ。

    EPS12Vコネクタ(CPUへ)

    マザーボードへATXメイン電源コネクタ。

    マザーボードへATXメイン電源コネクタ

    SATA電源コネクタをそれぞれSSDとHDDに。

    SATA電源コネクタをそれぞれSSDとHDDに

    その他細かいピンとか、各種ケーブルが抜けてないか?などをチェックして…。

    細かいピンとか、各種ケーブルが抜けてないか?

    これでOKです!

    電源の交換、完了!

    後はケーブルとかをきれいにまとめたりすればエアフローも良くなります。電源に付属のケーブルの結束用バンドなどを活用すると良いでしょう!

    色々なケーブルが入り混じっているから最初にプランを立てて!
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