G-Tune PM-A(GeForce GTX 1650 × AMD Ryzen 5 3500)レビュー&評価
標準スペック・サイズ
![]() |
|
グラボ | NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3500(3.6GHz-4.1GHz, 6コア6スレッド, L3 16MB) |
メモリ | 8GB(8GBx1, PC4-21300, DDR4-2666) |
M.2 SSD | 256GB(NVMe対応) |
HDD | 1TB |
電源 | 500W(80PLUS BRONZE) |
マザーボード | AMD B450 チップセット(Micro ATX) |
サイズ(mm) | 189(幅)x 396(奥行)x 390(高) |
重量 | 約 10.7 kg |
OS | Windows 10 Home(64bit DSP) |
付属 | Xbox Game Pass for PC 30日間トライアル Minecraft スターター コレクション |
保証 | 1年間無償保証, 24時間 ×365日電話サポート |
※最新スペック・情報は必ず公式サイトにて確認下さい。 |
マウスコンピューターのゲーミングPCシリーズ G-Tune(ジーチューン)から G-Tune PM-A をお借りする事が出来たのでレビュー&評価してみたいと思います。
このモデルはG-Tune デスクトップPCのライトゲーマー向けにカテゴライズされているモデルで、10万円を大きく下回る価格が魅力です。
当サイトではもっぱら RTX 3000 シリーズのグラボ搭載のモデルのレビューに終始していましたので、GTX 搭載のゲーミングPCは新鮮です。
ここ最近 RTX 3000 シリーズの品薄がずっと続いているので、自分がプレイしたいゲームタイル次第では購入を検討するに値するかと思います。
グラフィックボードのメーカー
今回搭載されていたグラフィックボードは GALAX GTX 1650 1-Click OC GDDR6 の OEM かと思われます。
2スロット分を物理的に占有します。補助電源は無しなのでシンプルで良いですね。
GPU-Z(NVIDIA GeForce GTX 1650)
![]() |
|
TECHPOWERUP で詳細を見る | GALAX GTX 1650 1-Click OC GDDR6 |
---|
背面のインターフェース群
![]() |
||
DVI-D | HDMI | DisplayPort |
---|---|---|
1 | 1 | 1 |
ゲーミング性能を測定
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
|||
---|---|---|---|
![]() |
最高品質 | 18793 | すごく快適 |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
|||
![]() |
高品質 | 4106 | 普通 |
標準品質 | 4777 | やや快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
![]() |
設定 6 | 035574 | 快適に動作 |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
![]() |
- | 20555 | - |
バイオハザード6 |
|||
![]() |
- | 15652 | RANK S |
GeForce GTX 1650 & AMD Ryzen 5 3500 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
まずまずのスコアです。FF あたりは高めの設定だとちょっとカクつくこともありそうですね。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
||
---|---|---|
3 756![]() |
||
Graphics Score | CPU Score | |
3 664 | 4 388 | |
上位83%の性能![]() |
||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
||
---|---|---|
8 907![]() |
||
Graphics Score | 10 072 | |
Physics Score | 12 208 | |
Combined Score | 3 920 | |
上位59%の性能![]() |
||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位83%、FIRE STRIKE 1.1 でも上位59%というスコアでした。バリバリのゲーミングPCとしてはちょっと不安の残るスコアです。
ゲームの快適さは?FPS値測定
ドラゴンクエストⅩ |
|||
---|---|---|---|
![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
最高品質 | 20 | 161 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
|||
![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
高品質 | 9 | 39 | |
標準品質 | 32 | 57 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
設定 6 | 122 | 173 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 121 | 222 | |
バイオハザード6 |
|||
![]() ![]() |
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 36 | 137 | |
GeForce GTX 1650 & AMD Ryzen 5 3500 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
一応ゲームにおいてサクサクヌルヌル表示できる基準的な値が 60fps と言われていますから、FF の高画質なゲームをプレイする際はグラフィック設定を一番低くする必要がありそうです。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
|||
---|---|---|---|
5 895![]() |
|||
Average frame rate | Target frame rate | ||
128.51 fps | 109.00 fps | ||
上位74%の性能![]() |
|||
このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
3D MARK は上位74%の性能でした。
動画編集・タスク系能力をチェック
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは8.5です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度をチェック
![]() |
|
各パーツの最高温度 |
|
---|---|
グラフィックボード(GeForce GTX 1650) | 63℃ |
CPU(AMD Ryzen 5 3500) | 65℃ |
M.2 SSD(ADATA SX6000PNP) | 40℃ |
HDD(ST1000DM010-2EP102) | 29℃ |
マザーボード(MouseComputer Co.Ltd. B450M-A) | 64℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークを動かしている間ずっと起動して測定していた数値になります。
かなりの低温動作が確認出来ました。
CPU-Z(AMD Ryzen 5 3500)
![]() |
|
CPU-Z Ver. 1.95.0x64 ベンチマーク結果 |
|
---|---|
CPU シングルスレッド | 495.2 |
CPU マルチスレッド | 2834.8 |
リファレンスは Intel Core i7-7700K です。
CINEBENCH R23(AMD Ryzen 5 3500)
![]() |
|
CINEBENCH R23 の測定結果 |
|
---|---|
CPU(Multi Core) | 6536 pts |
CPU(Single Core) | 1180 pts |
MP Ratio | 5.54 x |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
||
---|---|---|
5 176![]() |
||
上位45%の性能![]() |
||
このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
上位45%の性能でした。PCMARK、VRMARK、3DMARK の中では最も高いスコアを出しました。
CrystalDiskMark(M.2 SSD)
ADATA SX6000PNP 256.0 GB |
||
---|---|---|
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
||
5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 2034.02 | 1299.71 |
Seq Q1T1 | 1780.89 | 1266.63 |
RND4K Q32T16 | 382.40 | 791.28 |
RND4K Q1T1 | 51.78 | 161.14 |
メーカー公式サイトの商品ページ |
CrystalDiskMark(HDD)
SEAGATE ST1000DM010-2EP102 1000.2 GB |
||
---|---|---|
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
||
5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 219.79 | 211.69 |
Seq Q1T1 | 218.20 | 214.89 |
RND4K Q32T16 | 1.58 | 1.45 |
RND4K Q1T1 | 0.66 | 0.91 |
メーカー公式サイトの商品ページ |
目隠しパーツのチェック
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無いいわゆる"目隠しパーツ"群を見ていきます。CPUクーラー、マザーボード、メモリをチェックしてみました。
こちら↑は右側面のパネルを開けた状態です。
こちらは左側面。ミニタワーでコンパクトなケースなのでベイがありません。(唯一あるベイは標準構成のHDDで埋まっています。)
CPUクーラー
G-Tune PM-A には AMD Ryzen 5 3500 の BOX に同封されている純正のCPUクーラーである、Wraith Stealth coolerが付いていました。
AMD CPU の BOX では CPU のグレードに応じた CPUクーラーが付いてくるのですが、Wraith Stealth cooler は最下位のモノになります。
マザーボード
マザーボードのブランドは不明で、CPUID HWMonitor で確認できる情報では、MouseComputer Co.Ltd. B450M-A という表記がありました。
ビジュアルから察するに、ASUS PRIME B450M-Aの BtoB 製品なのかと思います。(間違っていたらすみません。)
バックパネルインターフェース
![]() |
||
PS/2 | キーボード | 1 |
---|---|---|
マウス | 1 | |
D-Sub | - | 1 |
DVI-D | - | 1 |
HDMI | - | 1 |
USB 3.1 | Gen1 | 4 |
Gen2 | 2 | |
LAN | - | 1 |
オーディオジャック | - | 3 |
Micro ATX にも関わらず非常に充実したインターフェースです。ただし、ゲーミングキーボードやゲーミングマウスですとPS/2は使わず USB ポートを使用する事がほとんどなので、実質死んでいるも同然かな、と個人的には思います。
メモリ
CENTURY MICRO DDR4-21300 |
||
---|---|---|
![]() |
||
容量(1枚) | メモリチップ規格 | モジュール規格 |
8 GB | DDR4-21300 | PC4-2666 |
メーカー公式サイト |
メモリは CENTURY MICRO(センチュリーマイクロ)製の DDR4 21300 8GB が1枚という構成でした。
PUBGをプレイした体感とFPS値
PUBG は現在人気の FPS(フォートナイト、エーペックスレジェンド、ヴァロラントなど)と比較するとかなり重い部類のゲームです。
その PUBG で各種グラフィック設定で FPS値を測定してみました。
ウルトラ・高・中型設定でプレイ
![]() |
||
マップ | 設定 | 平均FPS |
---|---|---|
Paramo | ウルトラ | 53 |
Vikendi | 高い | 60 |
Erangel | 中型 | 64 |
私のモニターは解像度が 2560 × 1440pix のもですが、それぞれの設定でプレイした体感としては正直『ちょっとキツイ…。』でした。
メモリも足りないのでしょう。終始カクつきが起こりましたし、初動ファイト(武器ガチャ)も、オブジェクトが中々描画されないので激戦区でのファイトは不可能だと思います。
ただ、その後フォートナイトもプレイしましたが、それは快適でした。
良い点・イマイチな点
G-Tune PM-A をレビューして、良い所とイマイチだと思う所を正直にまとめてみました。まずは良い所から。
- ケースがコンパクトでスタイリッシュ、持ち運びカンタン!!
- 内部の空間に以外と"ゆとり"があってエアフロー良し!!
- 10万円を大きく切る価格でリーズナブル!!
- グラフィックボードの取り付けが堅牢!!
この4点が特に注目できる点かと思いました。
G-Tune シリーズではグラフィックボードはこのように頑丈に取り付けられています。ドライバーで止め具で外してから、
グラフィックボードを直接固定しているネジを外すという使用です。
また、エアフロー設計は良く出来ていて、ミニタワーサイズのケースの底面にここまで広い面積をカバーしたメッシュ板は初めて見ました。
対して、ちょっとイマイチかな~と思った店は、
- 3.5インチ&5インチストレージの空きが実質一つも無い…。
- メモリの容量が足りない…、重めのゲームは厳しいかも…。
という点が気になりました。
このモデルにおいて搭載できるストレージは、M.2 SSD が一台、そして SSD または HDD が一台のみですから、せめてあと1~2台分位の空きが欲しいと思いました。
ゲームデータはとても容量を食うので、↑のHDDをインストールフォルダにするかと思いますが、容量はたっぷりあった方が良いと思います。(外付けという手もありますが。)
それと、こちらは「ライトユーザー向け」とありますが、個人的には"負荷が"ライトなゲームをプレイするユーザー向け、という表現が正しいのかな?と思います。
上でレビューしたPUBGの場合、単体プレイでも 8GB 程度消費するゲームなので、標準の 8GB では明らかに容量不足です。
ガチ勢ではなくエンジョイ勢=ライトユーザーという言い方もあると思うので、そうなるとそもそもキツいんじゃないかと思います。
こちらのモデルは10万円を大きく切っている超リーズナブルなモデルなので、もうちょっとお財布に頑張って頂いて、メモリを 16GB 搭載にするとだいぶ快適になるかと思います。
以上、G-Tune PM-A のレビューでした。