GeForce RTX 4050 × Core i7-13700H raytrek R5-RL5 レビュー&評価
標準スペック・仕様・サイズ
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050 6GB LaptopGPU |
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CPU | Intel Core i7-13700H(最大5.00GHz/14コア/20スレッド) |
ディスプレイ | 15.6インチ ノングレア WQHD液晶(2560×1440) リフレッシュレート 165Hz |
メモリ | 16GBDDR4 SO-DIMM(PC4-25600/8GBx2/2チャネル) |
M2 SSD(C:) | 1TB SSD(NVMe Gen4) |
無線LAN | Intel Wi-Fi 6 AX211NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps) |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
サイズ | 360(幅)× 245(奥行)× 20(高さ)mm |
重量 | 約 2.2kg |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー 約6.1時間 |
OS | Windows 11 Home 64bit インストール済 |
※最新の価格・スペックは必ず公式サイトにて確認して下さい。 |
今回はドスパラさんから raytrek R5-RL5 をお借りすることができたので、実際に使ってみた感想レビュー&評価をしていきますヨロシク。
このモデルは、最近デスクトップのケースが大幅リニューアルしたクリエーター向けブランド raytrek(レイトレック)のノートPCなのですが、GeForce RTX 4050 を搭載しているモデルです。
クリエイターモデルとして展開していますが、RTX 4050、そしてリフレッシュレートが165Hz あるのでゲーミングPCとしても十二分な性能を兼ね備えているかと思いますので、そのあたりもベンチマークしていきます。
デザイン・仕様・インターフェース
デザイン・仕様で思うところ
クリエイターPCに相応しくシックです。黒とグレイを基調としたカラーデザインで重厚感もあります。
モニターは高解像度の WQHD(2560×1440)ディスプレイで、色空間の標準規格に準拠している sRGBカバー率約99%の色域を持っています。画面の映り込みが少ないノングレア液晶です。
天面はシンプルに端に「reytrak」のロゴがあしらわれていますが、これもシックです。GALLERIA ゲーミングノートと雰囲気は統一していますね、ロゴとボディをパリっとハイコントラストにはせず控え目に。ガンメタリックカラーもイケてます。
サイズは15.6インチ型で極スリム仕様です。幅 360mm × 奥行 247mm × 高さ 20 mm になっています。わずか 2cm の厚みは凄いですね。
素材はアルミが使われていて、触るとちょっとひんやりした触り心地と硬めの質感があり、高級感あります。
ACアダプターのサイズもスリムでコンパクトですね。バッテリーの稼働時間は約 6.1 時間でやや少な目でしょうか。
最大まで開いてみました。まっ平にはなりませんがかなり開きます。
キーボードはキーとキーの間にゆとりがかなりあります。矢印キーも文字のキーとと同じ大きさです。
エンターキーも大きいです。テンキーもあり、デスクトップ用キーボード並みのゆとりがあるのはポイント高しですね。
キーピッチ(キー同士の間隔)は 19mm で見た目にもゆとりがあります。キーストロークは少し浅くて"押してます感"はあまり期待しないほうが良いかな、と思います。
イメージとしては、カチャカチャではなくバチバチでもなくカクカクでもなく、カコカコでしょうか。ゲーミングキーボードとしてはちょっと扱いにくいかもしれません。
タッチパッドはとても大きく使いやすいです。 指の滑りもスムーズで触感もサラサラしていて良いです。ツルツル系もありますが、個人的には断然コッチの方がいいです。
パームレストもサラサラって感じで手の跡・指紋は付きにくいのがGOODです。
底面はこんな感じです。吸気口がツブツブしている面積は広く、しっかりとしたエアフローが期待できます。
インターフェース
右側面 (写真左から順に) |
SDカードリーダー(SD/SDHC/SDXC, UHS-I) |
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USB3.2 Gen1 | |
左側面 (写真左から順に) |
USB2.0 |
マイク入力端子 | |
ヘッドフォン出力端子(3.5mm Audio Jack) | |
背面 | miniDisplayポート |
USB3.2 Gen2 Type-C | |
HDMI2.1 | |
LAN | |
電源入力 |
ベンチマークでゲーミング性能・VR性能を測定
さて、今回はばっちりゲーミングノートとしての実力も測っていきます。色々スコア測定してみたので、ざっとチェックしてみて下さい。
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 24398 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 8515 | 快適 | |
標準品質 | 12329 | 非常に快適 | |
ファンタシースターオンライン2 |
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中 | 032631 | 快適に動作 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 74484 | - | |
バイオハザード6 |
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- | 26996 | RANK S | |
GeForce RTX 4050 & Intel Core i7-13700H 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン 測定環境 … LAN接続 |
さすが RTX 4050 搭載モデルです!ゲーミングPCとしてもバッチリでほとんどのゲームが高い設定でも快適にプレイできるかと思います。FFの高設定でも"快適"を叩き出しています。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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9 153 | ||
Graphics Score | CPU Score | |
8 810 | 11 744 | |
上位48%の性能 | ||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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20 788 | ||
Graphics Score | 23 182 | |
Physics Score | 25 382 | |
Combined Score | 10 162 | |
上位15%の性能 | ||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位48%、FIRE STRIKE 1.1 は上位15%という結果に。ゲーミングPCの性能を見る指標として最も適している FIRE STRIKE では非常に満足のいく数値が。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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10 118 | |||
Average frame rate | Target frame rate | ||
220.58 fps | 109.00 fps | ||
上位27%に入る性能 | |||
このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
VRMARK は上位27%に入る性能でした。これも十二分な数値です。
FPS(フレームレート)測定で快適さをチェック
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 29 | 210 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
高品質 | 29 | 85 | |
標準品質 | 82 | 123 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
中 | 29 | 125 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 324 | 612 | |
バイオハザード6 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 51 | 290 | |
GeForce RTX 4050 & Intel Core i7-13700H 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン 測定環境 … LAN接続 |
申し分なしです。165Hz のモニター性能を十二分に教授できるスコアで、この結果でも各ゲームタイトルが高設定でも快適にプレイできることが見て取れます。
GPU-Z(GeForce RTX 4050 Laptop GPU)
TECHPOWERUP で詳細を見る | NVIDIA GeForce RTX 4050 Mobile |
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CPU・SSD の速度・性能・温度
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは8.3と高い中でも、ボトルネックになっているのが内蔵グラフィックスなので実際の実力は数値以上です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度チェック
各パーツの最高温度 |
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CPU(Core i7-13700H) | Package | 95.0℃ |
GPU(NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU) | GPU | 57.0℃ |
SSD(Micron_3400_MIFDKBA1T0TFH) | Assembly | 52.0℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークスコアを動かしている間ずっと測定していた数値です。非常に優秀だと思います。ゲームなどをするとCPUの温度上昇は致し方ないとは思いますね。
CPU-Z(Core i7-13700H)
CPU-Z Ver. 2.00.0x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 784.0 |
CPU マルチスレッド | 7196.2 |
リファレンスには Core i7-11900K をチョイスしてみました。シングルスレッド、マルチスレッド両方共に上回っています。
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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7 089 | |
上位12%の性能 | |
このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
上位12% というハイスコアが出ました!クリエイターPCとしてマルチタスクも相当の快適さが期待できます。
CrystalDiskMark(C: NVMe SSD)
Micron_3400_MTFDKB1T0TFH 1024.2GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 6535.42 | 4879.12 |
Seq Q1T1 | 3265.47 | 3471.94 |
RND4K Q32T16 | 1018.94 | 462.60 |
RND4K Q1T1 | 57.04 | 134.27 |
Adobe のソフトを使ってみた感想
このサイト、PCトラノマキは Adobe の Dreamweaver、Photoshop、そして Illustrator を使っていますので、これらをインストールして使ってみました。
結論としては思った以上に作業しやすかったです。
解像度が高い(2560×1440)ので15.6インチノートとは思えない広い作業スペースが実現できました。!すごい広々感にちょっと驚きました。ただし文字はちょっと小さいですね。苦手な人は苦手かもしれません。
Photoshopでは一気に200枚の写真をドロップレットでリサイズしてみましたが、スムーズに完了しました。動画編集とかも全然イケるでしょう。さすが RTX 4050。
因みにメモリは最大 64GB までアップグレード可能なので、容量が重い動画や大量に高画質の写真を処理するような人は、32GBあたりを狙っても良いかもしれません。
良いと思った所・イマイチだと感じた所
- 高級感とカジュアルさが融合している飽きないデザイン!!
- ゲーム用途しても満足!さすが RTX 4050!!
- すべてにおいてスリム&コンパクト!!
- 2560×1440 でクリアで広い作業領域が設定できる!!
- しっかりLANポートもある!!
という感じでした。
前回レビューしたraytrek R6-AAではLANポートがなく、別途アダプターを購入する必要があり、かつ地味に邪魔で見栄えが悪くなってしまったのですが、この raytrek R5-RL5 では背面に付いているし邪魔にならない場所なので非常にGOODですね。
対してちょっと気になった点としては…、
- 2560×1440 の解像度だと文字などが小さいかも…。
- キーボードの打鍵感が固めかも…。
くらいでしょうか。
解像度…画面の細かさについては、2560×1440 で『ちっさ!』と感じたら、1980×1080 くらいに落とせば良いと思います、せっかくの高解像度を使うことができませんが。
キーボードの打鍵感についてはゲーミングノートとして使う場合の話です。FPS などの反応速度が求められるゲームの場合は正直キツいですので、それあらゲーミングPADか別途ゲーミングキーボードを繋げる方が良いでしょう。
タスク系の作業時にはまったく問題ありません 。
以上、raytrek R5-RL5 のレビューでした!