CPU(シーピーユー)は、パソコンの性能(スペック)を語る時に必ず出る用語です。パソコンショップでパソコンを買うフリをしていると、店員さんに『こちらどうっすか!?最新の Core i7 搭載っすよ!』
と呪文のように言われた経験がある人も居るかと思いますが、それがCPUです。
CPUは Central Processing Unit(セントラル・プロセッシング・ユニット)の略で、日本語では中央演算処理装置、とか中央処理装置などと言われます。間違ってもコンピューターの略ではありませんよ。ComPUter…違いますからね。
CPUはパソコンパーツの中では超メジャーで超重要なポジションです。よく人間の脳みそに例えられ、様々なデータの処理をこなします。
記憶装置(メモリ)や入力装置(マウス、キーボード)からデータを受け取り、演算(足し算や引き算、比較といった計算処理のこと)などをしてモニタ(出力装置)やHDD(記憶装置)へ送信します。
入力装置・出力装置・記憶装置・演算装置・制御装置という、コンピューターの5大機能というものがありますが、その中でCPUは、制御と演算を担当しています。パソコンは、CPUがそれぞれの装置を制御することで動作しています。
パソコンの制御は、メモリ(主記憶装置)の中にしまっている命令(プログラム)を、CPUが読み込み実行することで行われます。
基本的に、CPUの性能が高いほど処理能力が高いので、高性能のCPUを選びたい所ですが、モチロン価格も高くなります。
また、最近は安いパソコンでも性能が上がっていますので、そもそも高性能のCPU自体、必要としない人の方が多いのではないか?と思います。
管理人の個人的な意見としては、どっちでもイイです。一部の超コアなユーザーを除く大多数の人にとっても、おそらくどっちでもイイはずです。
最近のCPUであれば低スペックのものであっても性能を持てあます場合がほとんどでしょう。
現状を調べると、当サイトで紹介しているPCメーカー、PCブランドを以外でも、販売サイトを沢山見て周りましたが、intel(インテル)CPUを搭載させているパソコンの割合が圧倒的です。
4年前位まではAMDも結構頑張っていたのですが、インテルの Core 2 シリーズが登場したあたりからインテルの勢いが勝ってきて、現在主流になっている Core i シリーズでトドメを刺された感があります。
だからといってインテル製CPUの方が圧倒的に優れているのかと言えばそうとも限りません。
管理人の意見としては2011年現在、総合的に見れば両者のCPUの能力に大きな差は無く、両者はまだ拮抗していると感じます。
結局その「差」というのは、一部のマニアックなユーザーやパソコン雑誌の記事として語られる差であって、一般ユーザーには、全くその性能の違いを認識できないと思うからです。
一つの目安としまして、コチラの記事を読んでみて下さい。『むむむ?これは差があるな!』と感じた人はマニアック路線なので、管理人としましては、どっちでもイイ発言は取り消します。
因みにネットサーフィンをした感じでは、
Intel = 信頼性がある・高性能・これからの主流
AMD = 安い・コストパフォーマンスが良い・今後CPU単体での勝負では勝てない?
みたいな意見が占めてるように感じます。どちらも一長一短あると思うので、『IntelとAMDどっちにする?』と迷うよりも、自分が考えるパソコンの用途で必要な性能はどの程度かを考える方が重要だと思います。
そこがマッチすれば、やっぱりどっちでもイイ、のでは無いでしょうか?
これは、Intel(インテル)が発売しているCPUのブランド名のことです。
Pentium 3(ペンティアム スリー)とか、Core 2 Duo(コア ツー デュオ)とか聞いたことありませんか?この2つもブランド名です。
その最新ブランドが Core i ほにゃららというワケです。
2012年現在は Core i7(コア アイセブン)、Core i5(コア アイファイブ)、Core i3(コア アイスリー) シリーズが主流です。性能の高いほうから、Core i7 >Core i5 > Core i3 という順番です。
この Core i シリーズは一度刷新といいますがバージョンアップをしまして、今は「第2世代 Core i シリーズ」と呼ばれています。
第1世代と比べて処理能力が高くなり、また、CPUの中にGPU(グラフィック機能)を統合させたので、処理効率も上がっています。
高画質映像を編集したり最近リリースされたオンラインゲーム・3Dゲームなどをする場合 | |
パソコンで少し高度なことをする場合。簡単な画像編集とか動画変換・編集とか | |
ごく一般的な用途(ネット、DVD鑑賞、ブログ、Twitter、Facebook、ワード、エクセル) |
ドスパラのカスタマイズ画面でCPUの項目を見ると、色々難しい用語があります。GHz(ギガヘルツ)はギリギリ知っているけど、TBとかHTって何の略?どういう意味?という人は結構居ると思います。
CPUの性能(スペック)の読み方は知っておいて損はありませんので、気になる方は勉強しておきましょう!
用語 | 解説 |
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Core i7 | 製品のブランド名です。プロセッサー・ファミリーとも言います。使われている技術や機能などによりブランド名が付きます。プロセッサー・ファミリーには現在主流の Core i7、Core i5、Core i3 の他にも、Core 2 Quad(コアツー クワッド)や Core 2 Duo(コアツー デュオ)などがあります。 |
980 | プロセッサナンバーです。同じブランド名(プロセッサー・ファミリー)で機能や性能の違いを区別するために付けられています。基本的に、プロセッサナンバーの前に付いているブランド名が同じなら、数値が大きいほど高機能です。 |
6コア | コアの数を表します。6コアはヘキサコアと言われます。コアはCPUの中心部分でデータ処理を行う超重要部分です。 そのコアが6つある、ということになります。基本的にコアの数が多いほど性能は高いです。因みに2コアはデュアルコア、4コアはクワッドコアと言います。 |
定格3.33GHz | ていかく3.33ギガヘルツ、と読みます。クロック周波数と言って、CPUの動作速度を表します。同じブランド名の中で、数字が高い方が動作が速いです。違うブランド(=AMD)とは、クロック周波数の数値で性能を比べることはできません。定格とは、機器の製造者が保証する出力の限度のことで、この場合は3.33GHzが保障出力の限度値となります。 |
TB時最大3.60GHz | TBとはターボブーストの略です。このターボブーストテクノロジーは、インテル独自の技術で、自動でクロック周波数を上げる機能です。Core i シリーズ以降のCPUから見受けられます。例えば、複数コア(マルチコア)に対応していないアプリケーションを使用中の場合、単純にクロック周波数の高いCPUの方が処理が速いです。そこでCPUがマルチコアが効率的でないと判断し、複数あるコアのうち一部のコアをOFFにして、残った一部のコアのクロック周波数を上げます。定格内のクロック周波数アップなので、オーバークロックのようにリスクはありません。この場合は、3.60GHzまで上がりますよ、という意味です。 |
L3キャッシュ 12MB | キャッシュとは、データを一時的に保存しておく場所の事です。パソコンはCPUとメモリの間で、沢山のデータのやり取りが行われて、同じデータを何度も繰り返したりしています。そこで、直前に使ったデータを高速記憶できる特別な場所に記憶させ、その場所から読み込むことで処理スピードを上げよう!という趣旨で設けられたのがキャッシュです。キャッシュはL1(1次)、L2(2次)、L3(3次)とあり、この場合は1、2、3次キャッシュまであり、容量は12MBということになります。キャッシュが沢山あり容量も大きいほど、CPUは高機能です。 |
QPI 4.8GT/s | インテルが開発したバス(パソコン内部で各回路がデータをやり取りするための伝送路)技術。Quick Path Interconnect(クイック パス インターコネクト)の略です。 4.8GT/sというのは転送速度で、Giga Transfer/Sec(秒)の略です。 数字が大きくなるほど高性能です。QPIの前はFSBというのが一般的でした。 |
HT対応 | HTとは、インテルが開発した Hyper Threading Technology(ハイパースレッディング・テクノロジー)のことで、それに対応している、という意味です。1個のCPUを2個に見せかけて、CPU 処理効率を上げる技術で、当然対応している方がしてないものよりも性能が上です。 |
用語 | 解説 |
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AMD Phenom Ⅱ X6 | 製品のブランド名です。プロセッサー・ファミリーとも言います。使われている技術や機能などによりブランド名が付きます。プロセッサー・ファミリーは他にもPhenom X4(フェノム エックス フォー)、Athlon X2(アスロン エックス ツー)、Turion X2(テュリオン エックス ツー) などがあります。 |
1100T | モデルナンバーです。性能の違いを表すために割り振られているAMDの性能指標です。数値が大きいほど高機能です。 |
6コア | コアの数を表します。6コアはヘキサコアと言われます。コアはCPUの中心部分でデータ処理を行う超重要部分です。 そのコアが6つある、ということになります。基本的にコアの数が多いほど性能は高いです。因みに2コアはデュアルコア、4コアはクワッドコアと言います。 |
定格3.30GHz | ていかく3.33ギガヘルツ、と読みます。クロック周波数と言って、CPUの動作速度を表します。同じブランド名の中で、数字が高い方が動作が速いです。違うブランド(=intel)とは、クロック周波数の数値で性能を比べることはできません。定格とは機器の製造者が保証する出力の限度のことで、この場合は3.30GHzが保障出力の限度値となります。 |
ターボコア動作時最大3.70GHz | ターボコアはAMD独自の技術で、TDP(Thermal Design Power … 熱設計消費電力)値(この例で言うと125W)の範囲内で,6コア中3コアの動作クロックを自動的に規定よりも引き上げて処理能力を向上させる、というものです。intel のターボブーストと同じような機能ですが、AMDの方が劣ると言われます。定格内のクロック周波数アップなので、オーバークロックのようにリスクはありません。この場合は3.70GHzまで上がります、という意味です。 |
9MB トータルキャッシュ | キャッシュとは、データを一時的に保存しておく場所の事です。パソコンはCPUとメモリの間で、沢山のデータのやり取りが行われて、同じデータを何度も繰り返したりしています。そこで、直前に使ったデータを高速記憶できる特別な場所に記憶させ、その場所から読み込むことで処理スピードを上げよう!という趣旨で設けられたのがキャッシュです。キャッシュの容量が大きいほどCPUは高機能です。 |
125W | 消費電力が125Wという意味です。もっと細かくいうと、TDP(Thermal Design Power … 熱設計消費電力)が125Wということになります。TDPとは、設計上想定されるCPUの最大放熱量です。使用状況によって消費電力は変わるで、例えばスタンバイ時の消費電力は125Wよりも当然低くなります。この数字が低い程電気代がかからない、と言えます。 |