キーボードとは…、かしこまって言うようなものじゃないのですが、指でボタンを叩くことでパソコンの画面に文字を入力・表示させるための装置です。ボタンには英字、カナ、数字、記号などが刻印されたボタン「キー」が並んでいます。
一般的なキーボードの形状は、右の画像のように長方形の板状の筐体(きょうたい…いわゆる入れ物)に100個前後のキー(鍵とも言う)が配置されています。
キーの天辺(キートップ…指が触れること)には文字、記号、機能(ファンクション)などが印字されています。
もっと細かい話をすると、このキートップを押したり離したりする事でスキャンコードという信号がパソコンに送られ、各種アプリケーションソフトやOSの操作を行うのです。
キーボードと一口に言っても、その材質、キー配列、キーストローク、キーの重さ、打鍵音(だけんおん)、形状、インターフェイスなどの違いが存在し、それらの要素の組み合わせで言えば無限に近い種類が存在します。
現在、私たちが使用している標準的にキーボードのキー配列は、106/109日本語キーボードと呼ばれるものです。106とか109というのはそのままキーの数になります。
下の図はWikiから拝借した109キーボードのものですが、106の場合は、ここから2つのWindowsキーとアプリケーションキーが無いものになります。
現在はさらに、この109に電源を管理する3キー、Wakeup、Sleep、Powerを右上に追加した、112日本語キーボードも普及を見せています。
因みにキーボードは、入力装置・出力装置・記憶装置・演算装置・制御装置という、コンピューターの5大機能というものの内の、入力を担っています。
テンキーとは、数字を打ち込むためのキー群です。デスクトップのキーボードによっては、このテンキーが無いものもあります。当然その分、キーボードの長さが短くなるので場所を取りませんが、その選択は慎重に考えましょう。
最近はテンキーレスのキーボードを買う人が増えているみたいですが、仕事でパソコンを使う人はテンキー付きを推奨します。
もちろん慣れればテンキー無しでも問題ないのでしょうが、私はテンキーは半角を打つ時に、上段にある数字キーは全角を打つ時に使い分けていたりします。
私はこういった仕事柄、明確に半角数字と全角数字を使い分けているので、テンキーがあった方が半角/全角の切り替えの関係上、なにかと利便性を感じています。
まあ、ふつうにネットとかだけの場合は、テンキーは無くてもいいのかもしれませんね。
ホットキー(マルチメディアキー)とは、通常のF1~F12のファンクションキーとは別に、ワンタッチでブラウザやメールソフトなどを起動したり、音楽プレーヤーの操作や音量操作などをしたりできるボタン群のことです。
これはほんの一例で、探せばめちゃくちゃ色々な機能や形状のホットキーを持つキーボードがあります。多分仕事で上手く活用している人としていない人では、デスクワークの作業効率に大幅な違いが出ている可能性はありますね。
事実、私は過去にホットキーでは無いのですが、同じようなボタンの使い方…Photoshopの特定の操作を記憶させる「アクション」という機能にファンクションキーを割り当ててアルバイトスタッフにオペレーションした…結果、各人の作業スピードが5倍近く上がった経験があります。
ですから是非ともチェックしておきたいですね。一般用途の場合でもデスクトップパソコンで音楽を聴く人は、音量の上げ下げとミュート(消音)のキーがあるとかなりアツいですよ!
また、Photoshopの話と被るのですが、ホットキーに自分の好きな操作を割り当てられる設定ソフトが付いているキーボードならなおの事GOOD!です。
ここでは客観的にワイヤレスと有線のメリット・デメリットを均等に紹介しようと思ったのですが、私はどう考えても有線にするべきだという考えでいるので、その理由を語ろうと思います。
私が絶対にワイヤレスを推奨しない理由は幾つかあります。
一つ目です。ワイヤレスの場合は電池で動きます。ですから当然電池が必要となるのですが、例えば作業中にキーボードの電池が切れて動かなくなった時に、手元に電池が無かったら買いに行くのが面倒。もしくは電池が手に入らなかったら仕事が滞ります。こんなリスキーな事は避けたいですよね。
二つ目は、動作が不安定になります。電池の残量が少なくなると、キーの反応が悪くなる場合が多々あります。非常にストレスであることこの上ありません。
そして最後三つ目ですが、電池代の分だけコストが掛かる、という事です。
ここまでのデメリットが、ワイヤレスの唯一のメリットだと思う『コードが無くてスッキリする。』を上回ことは絶対に有り得ません。
特に一つ目の問題が潜在的にクリアできない以上、例えどんなに機能が勝っていても、私はワイヤレスキーボードは永久おすすめしません。(偉そうでスンマセン…。)
中には、充電ステーションの様なものが付いていて、充電できるタイプのものがあるから大丈夫、という声もありますが、充電し忘れるという可能性もゼロではないのでやはり却下です。
ライトユーザーでもヘビーユーザーでも、これらの要素が一番気になる所だと思います。私はキーボードで一番大切だと思うのがその使用感だと思うのですが、これはみんなも一緒だと思います。
因みに初心者の人はこれらの用語を知らないだけで、無意識にキーボードの使用感として感じ取っているものです。
キーストロークとは、キーを押し込んだ際にキートップ(指が触れるいわばキーのてっぺん)がどれだけ下がるか?を表す用語です。
下がる距離が少ないのは「キーストロークが浅い」、多いのは「キーストロークが深い」と言います。
キーストロークはある程度深い方が打ち心地が良いと感じますが、反面、キーボードの厚みが増すのでかさばります。なるほどノートパソコンは浅いですから、宿命的に使用感については制限のありますね。
キーピッチとは、キー同士の横方向の間隔のことです。間隔の長さは、キーの中心から隣り合うキーの中心までを測ります。通常のフルサイズのキーボードだと、キーピッチは18.8mmになります。
ノートパソコンの場合は、ノートパソコンのサイズ(モニタのサイズ)によって大きさの制約がありますから、サイズ毎にキーピッチが違ってくる場合があります。
B5サイズ(12.1インチ)以下のノートパソコンだと、キーピッチを狭くしたり、一部のキーだけ大きさを変えてあったりします。
一般的にキーピッチが広すぎると指を大きく動かすので疲れやすく、キーピッチが狭すぎると正確にキーを押すことができず、隣とかのキーも押してしまいます。
どのキーピッチが最適かは個人差(手の大きさや指の太さの違い等)があるので、色々お店とかで試して、自分が一番打ちやすいキーピッチを知っておくと良いと思います。
打鍵音とは読んで字の如く、キーを打つ時に発する音です。これも個人の好みと、仕事などで使用する際には、周りへの配慮が関わってきますので、自分が『これが良い!』と思ったものが理想ですね。YouTubeに打鍵音の比較動画がアップされていたので、共有します。
キー荷重(荷重)とは、キーを押し込む時に必要な重さ(力)のことです。この重さはキーボードの打ち心地に直結するので、キーボードにこだわる人にはかなり重要です。45gといったように、グラムで表されています。これは即ち、45g以上の力で押し込めばキーが凹んでくれるということですね。
因みに、キーボード界では確固たる地位を築き、キーボードマニアには絶大な支持を受けている東プレ製のキーボードのラインアップの中には、キーの位置によってキー荷重を55g/45g/30gと使い分けたものがあります。
これは、人差し指で頻繁に押すキー、小指で頻繁に押すキーというのがあります。
ですからそれに合わせて小指には30gというように、力が入り難い指には荷重を小さくするというようなこだわりを見せているキーボードもあるのです。
キーボードは実は結構奥が深い機器です。こだわれる予算がある人は、是非東プレ製などの購入も選択肢に入れてみては如何でしょうか?きっとキーボードに対する認識が変わると思いますよ!
キーボードにはキースイッチといって、キーの構造に違いがあります。このキースイッチの違いが打ち心地の違いを生むので、是非ともこだわりたい所ですね。
主な種類としては、メンブレン式、パンタグラフ式、メカニカル式、ギアドライブ式、などがあります。それぞれの違いと特徴をまとめてみました。
ドスパラでは、通常のカスタマイズ項目で選べるキーボードは数種類ですが、おすすめ周辺機器から選択すれば、ほとんどのキーボードメーカーから商品の選択ができます。Logicoolや東プレなどもしっかり抑えています。
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