G-Tune HM-B-3060Ti(GeForce RTX 3060 Ti × Intel Core i7-10700F)レビュー&評価
標準スペック・サイズ
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti 8GB |
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CPU | Intel Core i7-10700F( 8コア16スレッド, 2.90-4.80GHz, 16MB) |
メモリ | 16GB(8GBx2, デュアルチャネル, DDR4-3200) |
M.2 SSD | 512GB(NVMe) |
電源 | 700W(80PLUS BRONZE) |
マザーボード | Intel B460 チップセット搭載(microATX) |
サイズ(mm) | 194(幅)x 411(奥行)x 400(高) |
重量 | 約 10.7 kg |
OS | Windows 10 Home(64bit DSP) |
保証 | 1年間無償保証, 24時間 ×365日電話サポート |
※最新スペック・情報は必ず公式サイトにて確認下さい。 |
マウスコンピューターのゲーミングPCシリーズ G-Tune(ジーチューン)から G-Tune HM-B-3060Ti をお借りする事が出来たのでレビュー&評価してみたいと思います。
最近ブイブイいわしている AMD Radeon & Ryzen ですが、もちろん Intel & NVIDIA も健在です。遂に第11世代の Core i7 も登場しました。
今回のモデルは価格が税込み約20万円という価格で、スペック的にはゲーミングPCとしてハイエンドの部類に入ってくる一台ですね。
レビュー時点では Core i7-10700F ですが、2021年11月12日時点では Core i7-11700 にアップグレードしています。
また、今回レビュー用にお借りしたモデルはファンがLEDファンカスタマイズ仕様となっていることをご了承ください。(標準では付いてきません。)
グラフィックボードのメーカー
今回搭載されていたグラフィックボードは MSI製ということは判明しましたが、MSIのWEBを見てもブツが無かったので、コンシューマー向けではなくBTOメーカーへ向けたOEMモノだと思われます。
外観はこんな感じ。
むき出しのヒートシンクがなんかカッコイイ。
こちらのデザイン・造りが MSI のコンシュー向けのモノと比べて簡素・シンプルです。
GPU-Z(GeForce RTX 3060 Ti)
TECHPOWERUP で詳細を見る | NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti |
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背面のインターフェース群
HDMI | DisplayPort |
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1 | 3 |
ゲーミング性能を測定
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 24044 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 10750 | とても快適 | |
標準品質 | 14659 | 非常に快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 6 | 124194 | 快適に動作 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 72425 | - | |
バイオハザード6 |
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- | 30003 | RANK S | |
GeForce RTX 3060 Ti & Intel Core i7-10700F 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
どのベンチマークも高い水準でまとまっています。FF 高品質でプレイしても快適に動作するでしょう。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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10 598 | ||
Graphics Score | CPU Score | |
10 984 | 8 840 | |
上位11%に入る性能 | ||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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22 554 | ||
Graphics Score | 28 572 | |
Physics Score | 22 726 | |
Combined Score | 8 705 | |
上位8%に入る性能 | ||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位11%、FIRE STRIKE 1.1 でも上位8%というスコアでした。バリバリのゲーミングPCとして活躍してくれます。
ゲームの快適さは?FPS値測定
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 27 | 207 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
高品質 | 47 | 107 | |
標準品質 | 104 | 148 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
設定 6 | 85 | 180 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 355 | 672 | |
バイオハザード6 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 213 | 327 | |
GeForce RTX 3060 Ti & Intel Core i7-10700F 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
一応ゲームにおいてサクサクヌルヌル表示できる基準的な値が 60fps と言われています。FF でこのスコアが出ていれば、現状あるゲームタイトルのほとんどで快適にプレイできるでしょう。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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12 969 | |||
Average frame rate | Target frame rate | ||
282.73 fps | 109.00 fps | ||
上位5%に入る性能 | |||
このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
3D MARK は上位5%の性能でした。
動画編集・タスク系能力をチェック
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは9.1です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度をチェック
各パーツの最高温度 |
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グラフィックボード(GeForce RTX 3060 Ti) | GPU | 72℃ |
CPU(Intel Core i7-10700F) | Pakage | 92℃ |
M.2 SSD(ADATA SX6000PN) | Assembly | 43℃ |
マザーボード(MouseComputer B460M) | SYSTIN | 40℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークを動かしている間ずっと起動して測定していた数値になります。
かなりの低温動作が確認出来ました。
CPU-Z(Intel Core i7-10700F)
CPU-Z Ver. 1.95.0x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 536.4 |
CPU マルチスレッド | 5590.3 |
リファレンスは Ryzen7 3700Xです。
CINEBENCH R23(Intel Core i7-10700F)
CINEBENCH R23 の測定結果 |
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CPU(Multi Core) | 8829 pts |
CPU(Single Core) | 1263 pts |
MP Ratio | 6.99 x |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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6 165 | ||
上位24%に入る性能 | ||
このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
上位24%に入る性能でした。やはり Ryzen に比べてマルチタスクが弱いのかと思います、ゲームに特化して強いですが。
CrystalDiskMark(M.2 SSD)
ADATA SX6000PNP 512.1 GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 2044.28 | 1335.69 |
Seq Q1T1 | 1929.20 | 1092.61 |
RND4K Q32T16 | 978.67 | 843.06 |
RND4K Q1T1 | 42.68 | 129.96 |
メーカー公式サイトで詳細を見る |
目隠しパーツのチェック
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無いいわゆる"目隠しパーツ"群を見ていきます。CPUクーラー、マザーボード、メモリをチェックしてみました。
こちら↑は向かって左側面のパネルを開けた状態です。
こちらは右側面。裏配線が見えます。
CPUクーラー
空冷CPUクーラーですがメーカー不明。これもグラボと同じようにOEMモノかと思われます。公式サイトのスペック詳細にも「空冷CPUクーラー」としか書かれていません。
マザーボード
マザーボードもOEMかと思われます。CPUID HWMonitor で確認できる限りですと MouseComputer B460M とありますね。
バックパネルインターフェース
PS/2 | キーボード | 1 |
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マウス | 1 | |
USB 2.0 | Type-A | 2 |
USB 3.0 | Type-A | 2 |
DisplayPort | 1.2 | 1 |
HDMI | - | 1 |
LAN | - | 1 |
オーディオジャック | - | 3 |
micro ATX だとしてもかなり貧弱なインターフェース仕様となっています。USBポートが少ないですね。
メモリ
Micron MTA8ATF1G64AZ-2G6E1 8GB |
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容量(1枚) | メモリチップ規格 | モジュール規格 |
8 GB | DDR4-2666 | PC4-21300 |
Amazonで詳細を見る |
メモリは Micron 製の DDR4 21300 8GB が2枚という構成でした。
良い点・イマイチな点
G-Tune HM-B-3060Ti をレビューして、良い所とイマイチだと思う所を正直にまとめてみました。まずは良い所から。
- ケースがコンパクト&スタイリッシュでかっこイイ!!
- 内部がすっきりしていてエアフロー良し!!
- 内部へのアクセスがワンタッチ式でめっちゃ楽!!
この3点が特に注目できる点かと思いました。
G-Tune も mouse もロゴがカッコイイ&素敵なので全然あっても邪魔じゃないんですよね。しかもガラスパネルに目立たない感じであしらっているのがまたイイっす。
内部へのアクセスがめっちゃやりやすくて、このように上にあるレバーを下げてパカッ!と開くんです。これはもう最高です。
底面はびっしりとメッシュが。
ファンは標準のものではなく、LEDカスタマイズです。このカラーリング最高ですね。
ハニカム構造の排気口と、またさりげないロゴが。マジでイケてますね。
反対側はネジなのはいいとしても。
ネジがこのように出っ張ってしまっているのはちょっと残念です。
ただ、前面のインターフェースも、このように上に斜めに付いているパターンで、個人的には一番良い位置だと思っていますし、ケースのデザインは全般的に凄く良いと思いました。
対して、ちょっとイマイチかな~と思った点は、
- ストレージの空きが少ないかも…。
- メモリスロットの空きがない…。
空きストレージなのですが、
5インチベイがひとつしかないので、外部でかさばるのがイヤな方で内部だけでストレージを完結させたい方は、ここに入れるストレージはよくよく吟味した方が良いでしょう。理想は大容量のSSDかとは思います。
あと、今回の microATX の弱点が出た感じで、メモリスロットが二つしかなくて出荷段階で全部埋まっているという点です。
メモリを32GBにしようとする場合は増設対応ではなく買い替えとなるので注意が必要ですね。
という事で良い所イマイチんな所を探ってみましたが、トータルでの評価は非常に使い勝手の良いモデルだと感じます。
何よりもメリットなのは、RTX 3060 Ti 搭載で20万円ぽっきりという所でしょう。最初にスペックを固めてしまい納得できれば、ほとんど不満点がないモデルだと思います。
以上、G-Tune HM-B-3060Ti のレビューでした。