GeForce RTX 3060 × Core i7-12700H raytrek R6-AA レビュー&評価
標準スペック・仕様・サイズ
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB |
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CPU | Intel Core i7-12700H(2.30-4.70GHz/14コア/20スレッド) |
ディスプレイ | 16インチ ノングレア WQXGA液晶(2560×1600) リフレッシュレート 90Hz |
メモリ | 16GB(8GBx2/DDR5-4800) |
M2 SSD(C:) | 1TB(NVMe Gen4) |
無線LAN | Intel Wi-Fi 6 AX201NGW (IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n 2x2 Max2.4Gbps) |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
サイズ | 358(幅)× 247(奥行)× 21(高さ)mm |
重量 | 約 2.1kg |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー 約9.3時間 |
OS | Windows 11 Home 64bit インストール済 |
※最新の価格・スペックは必ず公式サイトにて確認して下さい。 |
今回はドスパラさんから raytrek R6-AA をお借りすることができたので、実際に使ってみた感想レビュー&生意気ではありますが評価を下したいと思います。
このモデルは、最近デスクトップのケースが大幅リニューアルしたクリエーター向けブランド raytrek(レイトレック)のノートPCなのですが、GeForce RTX を搭載しているモデルです。しかも 3060。
そしてこのレビュー時点では、ノートパソコンおすすめランキングで3位、上位3モデルの中では最もハイスペックなノートPCになっています。
今回は、私が普段バリバリAdobe系ソフトを使うので、クリエイター向けノートとしての使用感と、グラフィックが RTX 3060 搭載なので、リフレッシュレート 90Hz ではありますがゲーミングPCとしてもイケるのと思うので、ゲーミング性能の両方からレビューを攻めていきたいと思います。
デザイン・仕様・インターフェース
デザイン・仕様で思うところ
非常に洗練されたデザインかと!シルバーで光沢感もあり、見た目かなり高級感がありますが、でもちょっとカジュアルさも残している感じ。GALLERIA とも似ていますね。
またロゴがなかなかに良きです。こちらも GALLERIA ノートと同じく、パリっとハイコントラストにしないで、控え目なのが流石。ガンメタリック(濃灰色)のカラーもイケてます。
サイズは16インチ型としては極スリム仕様で、幅 358mm × 奥行 247mm × 高さ 21 mm になっています。このモデルは手前に少し傾斜していて、前側だと高さは 20mm になっています。う~ん、これはガチでスリム!
素材はアルミが使われていて、触るとちょっとひんやりした触感と硬めの質感があり、触ってもやっぱり高級感アリアリ。そしてシャープな感じ。
そしてディティールも秀逸。角はこのように斜めにカットされてまして反射するんですよね。表面は"粒子加工"が施されているそうで、触り心地はサラサラです。
つまり、全体として指紋跡などがは付きにくいという仕様。 これはマジで良く出来てます。
そんでもってACアダプターのサイズも鬼スリムです。USBフラッシュメモリも置いてみました。どうですか?
しかも、バッテリーの稼働時間は約 9.3 時間あります。これは GALLERA ノートたちよりも長持ちです。因みに付属品はこれだけです。(USBメモリは私物です。)
ここも注目です。狭額ベゼル(上9mm/横6mm)を採用しているので、16インチのサイズでありながら17インチ並みの画面の大きさに感じます。
それもそのハズ、モニターの縦横比おおよそよくある 16:9 じゃなく、実は 16:10 なんですね。液晶は私が大好きノングレア(非光沢)。映り込みが少なくて目が疲れにくいのが良いです。
そんでもって、なんてったって解像度が 2560×1600 です!これが凄いですよね。さすがクリエイター向けブランドのハイスペックノートです。
WEBカメラ(HD画質・IR専用・Windows Hello対応)も、この9mm幅のベゼル内に収まっています。
最大まで開いてみました。まっ平にはなりませんが"ほぼ180度"開きました。
横から見るとこんな感じ。正確には155度くらいでしょうか。実測し忘れましたすみません。
あと、よく見るとモニター側の下側が底面より下に入り込む仕様になっているので、狙ってか狙わずか、机などに置くと少し傾斜してくれます。
写真暗くなってしまった…。タッチパッドはとても大きく使いやすいです。 指の滑りもスムーズで触感もサラサラしていて良いです。ツルツルより断然コッチの方がいいですね。
パームレストもサラサラちょいザラザラで、どちらも手の跡・指紋など付きにくいです。あと、写真を見てもらうと分かりますが、タッチパッドの左右の上に点がって光っています。ここをダブルタップでタッチパッドが ON/OFF できる仕様に。
そして、うれしいことにこのタッチパッドは4本指ジェスチャでも操作可能なんです!非常に操作性と機能性が高いタッチパッドなんです。
キーの配列はこんな感じです。アルファベットが真ん中に大きく刻印されているのは特徴と言えそうです。また、raytrek R6-AA は16インチなのでバッチリテンキーがあります。
キーピッチ(キー同士の間隔)は 19mm で見た目にもゆとりがあります。キーストロークは少し浅くて"押してます感"はあまり期待しないほうが良いかな、と思います。
イメージとしては、カチャカチャではなくバチバチでもなくカクカクでもなく、カコカコでしょうか。
raytrek R6-AA をゲーミング用途としても評価すると、FPSとかをプレイする場合はこのキーボードでは"厳しい"という印象です。ですのでパッド推奨ですね。APEX民なら別に問題にはならないでしょう。私はキーマウですが。
いつも言っちゃうんですが、やっぱりこのエンターキーのサイズが小さいです。おおよその人は小指で「ッターン!」ってイキるかと思いますが、慣れないとミスタイプというか、となりのキーをバッチンしてしまい、気持ち消化不良になります。
あとこれですね、矢印キーの上下も窮屈です。
電源ボタンはここにあります。
底面はこんな感じです。
吸気口がツブツブしている面積は広く、しっかりとしたエアフローが期待できます。
インターフェース
右側面 (写真左から順に) |
Thunderbolt4 |
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USB3.2 Gen1 Type-A | |
HDMI2.1 | |
電源入力 | |
左側面 (写真左から順に) |
セキュリティスロット |
USB3.2 Gen2 Type-C | |
USB3.2 Gen1 Type-A | |
SDカードリーダ(SD/SDHC/SDXC、UHS-I対応) | |
マイク入力・ヘッドフォン出力 共用端子 |
ベンチマークでゲーミング性能・VR性能を測定
さて、今回はばっちりゲーミングノートとしての実力も測っていきます。色々スコア測定してみたので、ざっとチェックしてみて下さい。
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 24042 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 8308 | 快適 | |
標準品質 | 11126 | とても快適 | |
ファンタシースターオンライン2 |
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中 | 021479 | 快適に動作 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 56020 | - | |
バイオハザード6 |
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- | 23350 | RANK S | |
GeForce RTX 3060 & Intel Core i7-12700H 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン 測定環境 … LAN接続 |
さすが RTX 3060 搭載モデルです!ゲーミングPCとしてもバッチリでほとんどのゲームが高い設定でも快適にプレイできるかと思います。FFの高設定でも"とても快適"を叩き出しています。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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8 092 | ||
Graphics Score | CPU Score | |
7 726 | 11 070 | |
上位55%の性能 | ||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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18 360 | ||
Graphics Score | 19 973 | |
Physics Score | 25 327 | |
Combined Score | 9 099 | |
上位19%の性能 | ||
このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位55%、FIRE STRIKE 1.1 は上位19%という結果に。ゲーミングPCの性能を見る指標として最も適している FIRE STRIKE では非常に満足のいく数値が。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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9 763 | |||
Average frame rate | Target frame rate | ||
212.83 fps | 109.00 fps | ||
上位32%に入る性能 | |||
このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
VRMARK は上位32%に入る性能でした。これも十二分な数値です。
FPS(フレームレート)測定で快適さをチェック
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 29 | 208 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
高品質 | 22 | 82 | |
標準品質 | 81 | 111 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
中 | 22 | 103 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 242 | 470 | |
バイオハザード6 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 46 | 227 | |
GeForce RTX 3060 & Intel Core i7-12700H 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン 測定環境 … LAN接続 |
申し分なしです。90Hz のモニター性能を十二分に教授できるスコアで、この結果でも各ゲームタイトルが高設定でも快適にプレイできることが見て取れます。
GPU-Z(GeForce RTX 3060 Laptop GPU)
TECHPOWERUP で詳細を見る | NVIDIA GeForce RTX 3060 Mobile |
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CPU・SSD の速度・性能・温度
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは8.2と高い中でも、ボトルネックになっているのが内蔵グラフィックスなので実際の実力は数値以上です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度チェック
各パーツの最高温度 |
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CPU(Core i7-11800H) | Package | 94.0℃ |
GPU(NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop GPU) | GPU | 64.0℃ |
HotSpot | 67.3℃ | |
メモリ(Sumsung M425R1GB4BB0-COKOL) | core | 54.0℃ |
core | 47.5℃ | |
SSD(Micron_3400_MIFDKBA1T0TFH) | Assembly | 62.0℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークスコアを動かしている間ずっと測定していた数値です。
非常に優秀だと思います。ゲームなどをするとCPUの温度上昇は致し方ないとは思いますね。
CPU-Z(Core i7-12700H)
CPU-Z Ver. 2.00.0x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 730.2 |
CPU マルチスレッド | 6797.9 |
リファレンスには Core i9-10900K をチョイスしてみました。シングルスレッドで上回り、マルチスレッドでは若干下回るという面白い比較になりました。
CINEBENCH R23(Core i7-12700H)
CINEBENCH R23 の測定結果 |
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CPU(Multi Core) | 14013 pts |
CPU(Single Core) | 1726 pts |
MP Ratio | 8.12 x |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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6 894 | |
上位12%の性能 | |
このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
上位12% というハイスコアが出ました!クリエイターPCとしてマルチタスクも相当の快適さが期待できます。
実際に Adobe のソフトを使った感想は次の項で書いています。
CrystalDiskMark(C: NVMe SSD)
Micron_3400_MTFDKB1T0TFH 1024.2GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 6640.77 | 4991.11 |
Seq Q1T1 | 3304.00 | 3288.63 |
RND4K Q32T16 | 861.66 | 398.29 |
RND4K Q1T1 | 57.22 | 136.88 |
Adobe のソフトを使ってみた感想
私は普段このサイトの更新と制作を Adobe の Dreamweaver、Photoshop、そして Illustrator を使っていますので、実際にソフトをインスコして使ってみました。
結論としては、正直めっちゃ作業しやすかったです。
私は齢(よわい)45になる完全中年なので、基本"大きめのモニター"でどっしり構えて作業ができないとストレスを感じます。
なのでいっつも『ノートパソコンで Dreamweaver 弄るとかみみっちくててやんでぇ!』って思ってきたのですが、raytrek R6-AA は全然大丈夫でした。
とても16インチノートとは思えない広い作業スペースが実現できました。解像度が高い(2560×1600)からクリア!すごい広々感にちょっと驚きました。
上のキャプチャは、私が Dreamweaver で作業をする時のウィンドウ環境なのですが、ここまで広くクリアに表示できるのには感動しました。(Windows の設定で「拡大/縮小」を100%に変更しています)
普段自分がデスクトップで作業している時とほとんど変わらないスペース感でで作業できたのは今後の自分にとって収穫です。
もちろん、マイデスクトップ環境には劣りますが、スペース感だけでいったら8割5分くらいは再現できていると感じました。これならノマドマンも考えちゃいます。
操作は言わずもがな、超快適です。テンプレートファイル更新時のファイル書き換えは、PCトラノマキでいうと約300ページありますが、ざーーーっと終わりますし、
Photoshopでは一気に100枚以上の写真をドロップレットでリサイズしましたが、まったく"つっかかり"が無くスムーズに終了しました。
これなら動画編集とかも全然イケるという感触です。(すみません、動画編集についても試せばよかった…。あまりやらないもので…。)
良いと思った所・イマイチだと感じた所
- 高級感とカジュアルさが融合している飽きないデザイン!!
- ゲーム用途しても満足!没入感が凄い!!
- 16インチなのに17インチ並みの大きさを感じる!!
- すべてにおいてスリム&コンパクト!!
- 2560×1600 でクリアで広い作業領域が設定できる!!
という感じでした。
息子(小5)が APEX をプレイ
ゲーミングノートとしても十分な性能があるので、実際に我が息子(小5)にAPEXをプレイしてもらいました。彼は普段は Switch、PS4 でやってます。
プレイ開始。とりあえず『画面が超見やすい!きれいだ!』って感動してました。
操作に関しては当然快適だと思いますが、一応聞いたところ『うん、全然大丈夫。』とのこと。『画面がきれいだから敵が見やすい。』と言ってました。
唯一気になるリフレッシュレートが 90Hz という点ですが、彼は普段は 60Hz の環境なのでむしろ追いエイム力はアップ。
144Hz でやっている私も後でプレイしたのですが、そこまで気になるという事は無かったです。安定の弱さであることは変わりませんでした…。しかも PAD でやらないし、雑魚死ばかりで終了。
という感じで、クリエイター系の用途ではない、ゲーミングPCとして使っても最強なのがこの raytrek R6-AA の激推しポイントになります。
対してちょっと気になった点としては…、
- キーボードの打鍵感が固めかも…。
- FPSでガチりたい場合は90Hzだとちょっと頼りないかも…。
- LANポートがない…。
という感じでしょうか。
実はこのモデルはLANポートが無いので、Wi-Fi環境が標準です。ですからLANケーブル(有線)でネットに繋ぎたい時は、
こういった別途USBのLANアダプタが必要になるので注意が必要です。これは標準では付いてこないので、別途購入が必要です。
有線で繋ぐとこんな感じになるので、ちょっとかさばりますかね。
あとはキーボードの打鍵感は、とくにタスク系の作業時にはまったく問題ありませんが、FPS などの反応速度が求められるゲームの場合は正直キツいですので、例えば APEX なら PAD 推奨です。
パッドに関してはカスタマイズ時に選択できないので別途ドスパラ通販サイトで注文するか、どこかのネットショップで購入となります。一応Amazon ゲーミングパッド専用ページを紹介しておきます。
以上、raytrek R6-AA のレビューでした!