M.2 SSD 冷却ヒートシンクの効果・取り付け方法

M.2 SSD の発熱対策に冷却用ヒートシンクを取り付けてみた!その効果は?

M.2 SSD の発熱対策に冷却用ヒートシンクを取り付けてみた!その効果は?

(水)更新

    私が選んだヒートシンク

    M.2 SSD ヒートシンク

    ワタシの自作PCのシステムドライブには、現在 Samsung SSD 950 PRO M.2を使っていますが、非常に快適で大満足しています。

    通常の(これまでの)SSDよりも遥かにコンパクトで超薄型、それでいて性能は飛躍的に向上しています。ただ、弱点もありまして、それは価格発熱です。

    価格だけはこちとらがどうあがいてもコントロール出来ない部分なので諦めますが、発熱については対策が取れますので、今回はそういう記事です。

    特に 950 PRO は、コントローラの発熱が大きく、長時間のアクセスが継続するとダイナミックサーマルガードという機能が働き、アクセス速度が低下してしまう場合もあるのです。

    という事で、結構パソコンを酷使する私としては、システムドライブという事もありますし、この辺りの不安を解消すべく安全面やらパフォーマンスの維持の面やらで M.2 SSD にヒートシンクを取り付ける事にしました。

    とりあえずヒートシンク無しの、いわゆる「裸」の状態で温度を計測しますと、

    MIN MAX
    36℃ 53℃
    ※温度計測にはCPUID HWMonitorを使用しました。

    という感じでして、他のベイに収納されている2.5インチ型の SSD と比較するとかなり高めの温度で推移している事が分かりました。

    例えば同じ Sumsung の 2.5インチSSD 840 PRO Series だとMAXでも34℃位なので差はかなりあります。

    とりあえず、この状態でパソコンに色々負荷がかかる処理をさせてみましたが、それでもダイナミックサーマルガードが発動した様子は無かったです。

    なのでこの程度の温度では大丈夫なのだと思いますが、無視できない温度だと判断したので、ヒートシンクを導入しました。

    Awesome AWD-MCS01

    購入したのは Awesome AWD-MCS01という、色々な種類がある M.2 SSD ヒートシンクの中では最もゴツくて冷却性能が高そうだと思われるモノです。価格は約2,000円也。

    ヒートシンク、台座、熱伝導シート

    中身は、ヒートシンク、台座、熱伝導シートです。

    高さは約10mm

    ヒートシンクを横からみた時の形状です。高さは約10mmあります。

    取り付け方法・手順

    固定しているネジを外します。

    まずはPCのケースを開け、M.2 SSD を固定しているネジを外します。ネジ穴が非常に小さいものなので、対応しているドライバーが必要です。

    M.2 SSD に熱伝導シートを貼ります。

    M.2 SSD に熱伝導シートを貼ります。

    熱電動シートをカット

    適宜の大きさにカットします。人によってはカットせずにそのまま張り付ける人も居ます。

    そのまま1枚貼りでも大丈夫

    自分がカットしたのは、ヒートシンクに接触させるにあたって、はみ出ないようにしたいからという、ビジュアル的理由が大きいです。そのまま1枚貼りでも大丈夫です。

    台座に乗せます。

    台座に乗せます。

    横から確認。位置に問題ないか確認

    横から確認。位置に問題ないか確認します。

    フィルムを剥がします。

    OKなので、フィルムを剥がします。

    ヒートシンクと熱伝導シートが貼ってある M.2 SSD をくっ付けます。

    ヒートシンクと熱伝導シートが貼ってある M.2 SSD をくっ付けます。

    四隅にツメがあるので、しっかり引っ掛けます。

    四隅にツメがあるので、しっかり引っ掛けます。ただ、ちょっと窮屈なのでツメをひっかけると台座が若干湾曲しました。

    取り付け完了

    取り付け完了です。再度しっかり取り付けられているか確認。大丈夫ならいざ、マザーボードに再度装着します。

    少し角度を付けて差し込み、パタっと寝かせます。

    少し角度を付けて差し込み、パタっと寝かせます。

    ネジで固定

    ネジで固定します。

    M.2 SSD ヒートシンク付で取り付け完了

    これで完成です。

    他のパーツとの干渉

    一点、注意したいのは他のパーツとの干渉です。Awesome AWD-MCS01は、M.2 SSD のヒートシンクの中でもかなりゴツくて高さがあるモノなので、場所によってはパーツに干渉してしまいます。

    大抵の M.2 SSD 対応マザーだと、2箇所取り付けられる場所がありますが、上に取り付けると↑のようにギリ干渉はしないのですがグラボとの距離が恋人状態です。

    エアフロー的にどうなんだろう?というギリギリな感じになってしまうので、私は下側に取り付けました。

    取り付け後の温度計測の結果は?

      MIN MAX
    取り付け前 36℃ 53℃
    取り付け後 30℃ 42℃
    ※温度計測にはCPUID HWMonitorを使用しました。

    ヒートシンクを付けた状態で再度パーツの温度を測定しましたが、見事に落ちています。正直ここまで冷えるとは思っていませんでした。

    短所としては取り付けや取り外しが面倒な事と、台座のツメががっちりハマっていてヒートシンクが取り外し難いです。

    あと、熱伝導シートの厚みですが、片面実装の M.2 SSD だと付属のシートの厚みが足りずに台座、ヒートシンクと密着しない場合があります。

    その場合は別途厚みのある熱電動シートを購入する必要があります。

    …というデメリットを踏まえても2,000円でここまでの冷却効果があるのはめっちゃ凄いです。マジでコスパ最強です。簡単なので是非皆さんもチャレンジしてみて下さい!自己責任で!

    わずか2,000円程度でこの効果ならコスパはバツグン!激おすすめ!!
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