GALLERIA XA7C-R37(GeForce RTX 3070 × Intel Core i7-10700)レビュー&評価
標準スペック・サイズ
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グラボ | NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB |
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CPU | Intel Core i7-10700(2.90GHz-4.80GHz, 8コア, 16スレッド) |
メモリ | 16GB(PC4-21300, 8GBx2, 2チャネル) |
SSD | 512GB NVMe SSD(M.2 2280, 読込速度 3200MB/s,書込速度 2000MB/s) |
マザーボード | Intel H470 チップセット ATXマザーボード |
電源 | 650W(80PLUS BRONZE) |
サイズ | 220(幅)x 440(奥行)x 480(高さ)mm |
重量 | 約 14 kg |
OS | Windows 10 Home インストール済み |
※最新スペック・情報は必ず公式サイトにて確認下さい。 |
ドスパラのゲーミングPCシリーズから GALLERIA XA7C-R37 をお借りする事が出来たのでレビュー&評価します。
現在、ドスパラ公式サイトの GALLERIA デスクトップランキングでは堂々の1位です。
おそらく2月下旬に発表される GeForce RTX 3060 が登場するまではその座を奪われることは無いでしょう。
グラフィックボードのメーカー
今回搭載されていたグラフィックボードは、ドスパラと言えばの Palit(パリット)のGeForce RTX 3070 GamingPro OCでした。
最近の Palit は光る仕様になっていたり、デザイン性も大変優れたモノになっている印象です。
各LEDの色は、PalitのThunderMasterソフトウェアで好きな色にカスタマイズできるようになっています。
新しい GALLERIA は側面にはクリアパネルが施されているので LED を楽しめるようになりました。
補助電源は 8pin × 2 となります。ゴツい。電力(W)は 220W、推奨システム電力は650W となっています。
スロットは3スロットを占有します。
リジッドカードサポートというパーツで巨大なグラフィックボードをしっかり固定し、脱落等の危険を回避しています。
前回レビューした GALLERIA UA9C-R38 では、フレームがシルバーだったのですが、新しくブラックになったのでしょうか。
こっちの方がブラックで統一感があって断然良いです。
GPU-Z(Palit GeForce RTX 3070 GamingPro OC)
メモリは Samsung でした。
背面のインターフェース群
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HDMI | DisplayPort |
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1 | 3 |
ゲーミング性能を測定
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 23230 | すごく快適 |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 11680 | とても快適 |
標準品質 | 15665 | 非常に快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 6 | 124506 | 快適に動作 |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 81060 | - |
バイオハザード6 |
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- | 31534 | RANK S |
GeForce RTX 3070 & Intel Core i7-10700 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
前回レビューした RTX 3080 × Intel Core i9-10900K のコンビである GALLERIA UA9C-R38 と比較すると勿論スコアは下げますが、それでも現行の全てのゲームタイトルが高設定で快適にプレイできると思います。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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12 140![]() |
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Graphics Score | CPU Score | |
12 980 | 8 884 | |
上位7%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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25 159![]() |
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Graphics Score | 33 021 | |
Physics Score | 21 311 | |
Combined Score | 10 005 | |
上位4%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を 3DMARK 公式サイトで見る |
TIME SPY 1.0 は上位7%、FIRE STRIKE 1.1 でも上位4%というスコアでした。普通に十分すぎるスコアなのですが、RTX 3080 と結構差がありますね。
RTX 3070 と RTX 3080 のスコア比較
GeFoce | RTX 3070 | RTX 3080 |
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CPU | Intel Core i7-10700 | Intel Core i9-10900K |
TIME SPY 1.0 | 12 140 | 27 881 |
FIRE STRIKE 1.1 | 25 159 | 44 794 |
グラボ単体の価格※ | 72,546円 | 90,900円 |
※2021年2月4日時点でのドスパラ公式サイト情報。税抜き価格。 |
CPUが違うので単純に比較できないのですが、それでもかなりのスコアの開きがあります。
グラフィックボード単体で比較すると、その差は18,354円、そして CPU の差額は価格コム調べて、i7-10700 が 35,970円、i9-10900 が 46,818円でその差額は10,848円でした。
RTX 3070 × i7-10700 と、RTX 3080 × i9-10900 の差額は 29,202という事で、ゲーミングPCという点から見て、コスパの面においては圧倒的に GALLERIA UA9C-R38の方が高いという結果に。
これをどう見るかはアナタ次第。自分ならちょっとお財布頑張ってでも RTX 3080 を選びたい…!!
ゲームの快適さは?FPS値測定
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
最高品質 | 27 | 242 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
高品質 | 53 | 117 | |
標準品質 | 106 | 158 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
設定 6 | 217 | 332 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 425 | 772 | |
バイオハザード6 |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS |
- | 45 | 250 | |
GeForce RTX 3070 & Intel Core i7-10700 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
一応ゲームにおいてサクサクヌルヌル表示できる基準的な値が 60fps と言われていますが、全てのベンチマークソフトの全設定において余裕過ぎるスコアです。
グラフィック設定を高めにしても快適にプレイできるでしょう。
VRMARK のスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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12 575![]() |
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Average frame rate | Target frame rate | ||
274.14 fps | 109.00 fps | ||
上位5%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を VRMARK 公式サイトで見る |
3D MARK に続き上位5%の性能でした。RTX 3080 × Core i9-10900(GALLERIA UA9C-R38)のスコア 16 521と比較して、ゲーミング性能ほど大きな差はありませんでした。
動画編集・タスク系能力をチェック
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは9.2です。ボトルネックはありません。高次元のパーツ構成です。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度をチェック
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各パーツの最高温度 |
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グラフィックボード(GeForce RTX 3070) | 77℃ |
CPU(Intel Core i7-10700) | 84℃ |
SSD(PHISON PS5012-E12S-512G) | 28℃ |
この温度は、今回のレビューでベンチマークを動かしている間ずっと起動して測定していた数値になります。
非常に低温で安定した動作してくれていました。
CPU-Z(Intel Core i7-10700)
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CPU-Z Ver. 1.94.8x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 556.1 |
CPU マルチスレッド | 4685.7 |
リファレンスは AMD Ryzen 7 2700X です。ほぼほぼ同スコアになりましたが若干 i7-10700 が優勢という結果に。
CINEBENCH R23(Intel Core i7-10700)
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CINEBENCH R23 の測定結果 |
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CPU(Multi Core) | 9164 pts |
CPU(Single Core) | 1271 pts |
MP Ratio | 7.21 x |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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7 508![]() |
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上位12%の性能![]() |
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このベンチマーク結果を PCMARK 公式サイトで見る |
ここでも上位12%の性能でした。
CrystalDiskMark(M.2 SSD)
PHISON PS5012-E12S-512G 512.1 GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q8T1 | 3353.46 | 2375.85 |
Seq Q1T1 | 1738.98 | 2485.96 |
RND4K Q32T16 | 800.26 | 2288.00 |
RND4K Q1T1 | 50.56 | 161.80 |
目隠しパーツのチェック
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無いいわゆる"目隠しパーツ"群を見ていきます。CPUクーラー、マザーボード、メモリをチェックしてみました。
こちら↑は右側面のパネルを開けた状態です。
こちらは左側面。このモデルは 2.5インチ SSD は未搭載、3.5インチ HDD も未消費なので4つの空きベイとなります。
CPUクーラー
GALLERIA XA7C-R37 には標準構成で「静音パックまんぞくコース」が適用されています。DEEPCOOL製のCPUクーラーが取り付けられていました。
マザーボード
マザーボードはASUS PRIME H470-PLUSでした。Intel H470 チップセット搭載のATXマザーボードになります。
ASUS PRIME H470-PLUS バックパネルインターフェース
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PS/2 | キーボード/マウス | 1 |
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USB 2.0 | - | 4 |
HDMI | - | 1 |
DisplayPort | - | 1 |
USB 3.2 | Gen 2 Type-A | 1 |
USB 3.2 | Gen 2 Type-C | 1 |
USB 3.2 | Gen 1 Type-A | 2 |
LAN | RJ-45 エリアネットワークポート及びLEDインジケータ | 1 |
HDオーディオジャック | サウンド入力 | 1 |
フロントスピーカ | 1 | |
マイクロフォン | 1 |
USB端子の数が8つと充実しています。ただし、USB 2.0 が4つという古めかしい仕様となっています。
メモリ
SK hynix HMA81GU6CJR8N-VK |
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容量(1枚当り) | メモリチップ規格 | モジュール規格 |
16 GB | DDR4-2666 | PC4-21300 |
メーカー公式サイト |
メモリは SK hynix HMA81GU6CJR8N-VK DDR4 2666 8GB が2枚という構成でした。
PUBGをプレイした体感とFPS値
PJC(PUBG JAPAN CHALLENGE)予選がスタートしました!
これものっすごい残酷な大会です自分にとって。今のところ全試合チェックしてますw 予選だけでトータル70試合あるんです仕事に支障が出てますとんでもなく。
本当にどうしようかと考えてます。#本当にヤヴァイ
というのはさて置き、PJS が終了して色々とチームが解散やら再編し、新たなスタートを切っている国内PUBG競技シーンですが、現状の力関係はむしろスッキリしているような気がしないでもないです。
現状 DGW と E36 と SST が抜けていて、続いて RJ、そして V3FOX、USG、という感じでしょうか。
国際大会では DGW 一強、国内では SST、DGW、E36 の3強というのが個人的な見え方です。
自分は昔から Crazysam 選手の安定感が凄いと思っています。ここ1年でさらにフィジカルが強くなっている印象です。今大会予選でも現時点で個人スタッツが素晴らしいです。
因みに2月5日からPCI.Sが始まりますので、とにかくまだ観戦は止められそうにありませんw
TPP スクアッド ウルトラ・高・中 でプレイ
設定 | 平均FPS |
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ウルトラ | 217 |
高 | 229 |
中型 | 226 |
めっちゃ快適です。
ウルトラ設定では降下の段階で建物がくっきり描画され、初動の武器ガチャでも余裕の処理速度で全く問題なく激戦区の初動ファイトが出来ます。
良い点・イマイチな点
GALLERIA XA7C-R37 をレビューして、良い所とイマイチだと思う所を正直にまとめてみました。まずは良い所から。
- 新筐体(ケース)のデザインがシンプル!
- グラボの脱落やグラボと接着しているマザーボードの歪みを防ぐリジッドカードサポートが良い!
- ゲーミングPCのエントリーモデルとして手の出しやすい価格!
この3点が特に注目できる点かと思いました。対してイマイチだった所としては、
- チップセット(マザーボード)がH470とちょっと古い型…
- ストレージがシステム用の M.2 SSD 512GB しかない…
という点が気になりました。
とくに、ストレージが1つしかないのはかなりネックになると思いますので、もし余裕があるなら、
2TB あたりの HDD を追加しておくと良いでしょう。…となると実際の価格はもっと上がってしまうのですが。
これから新しいゲーミングPCを購入しようと考えている方は、今回のモデルのように、RTX 30 シリーズ搭載モデルを購入される事を強く勧めます。
さらにお財布に余裕があるかたは、コスパが高い GALLERIA UA9C-R38 もチェックしてみて下さい。
以上、GALLERIA XA7C-R37 のレビューでした。