GALLERIA AZ(GeForce RTX 2080 Ti × Ryzen 7 2700)レビュー&評価!!
標準スペック・仕様・サイズ
グラボ | NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti 11GB | ||
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CPU | AMD Ryzen 7 2700(3.2GHz-4.1GHz,8コア,16スレッド) | ||
メモリ | 16GB PC4-21300(DDR4 SDRAM,8GBx2,デュアルチャネル) | ||
SSD | 500GB | HDD | 2TB |
マザーボード | AMD B350 チップセット搭載 ATX | ||
電源 | 750W(80PLUS PLATINUM,SST-ST75F-PT) | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | ||
サイズ | 207(幅)x520.7(奥行き)x450.2(高さ)mm | ||
重量 | 約 13.9 kg | ||
OS | Windows 10 Home インストール済み | ||
キーボード | GALLERIA Gaming Keyboard(USB接続) | ||
マウス | GALLERIA レーザーマウス(8ボタン, USB接続) | ||
※最新のスペックは必ず公式サイトにて確認して下さい。 |
Ryzen 搭載 GALLERIA のレビュー第3弾は、超ハイエンドモデル、GEFORCE RTX 2080 Ti 搭載の GALLERIA AZ です。このモデルは、前回のレビューから約1年経過しての更新となります。
Ryzen 搭載 GALLERIA シリーズ前々回のレビューとして Ryzen 7 2700 × GeForce RTX 2060 搭載の GALLERIA AF をレビューしましたが、こちらのモデルとグラボ以外の構成がほぼ一緒なので、後ほどベンチマークスコアの比較もしてみたいと思います。
Ryzen 7 2700 の特徴・Intel Core i7-8700 との比較
8コア16スレッド!マルチタスク性能は Intel の対抗モデルを凌駕する!!
このモデルを選ぶポイントというのはモチロン、 AMD Ryzen 7 2700 搭載という所です。ざっくり言うと純粋にゲームだけを楽しむために選ぶなら Intel 搭載モデルがイイでしょう。
Ryzen 7 2700 が Intel シリーズの同程度の価格帯を持つCPUと比較してコア数が多くマルチタスクに向いているという点が最大の特徴になります。
その同程度のスペックというか対抗馬として挙がるのが Intel Core i7-8700 です。ということで主なスペックを比較してみました。
Intel の対抗馬 Core i7-8700 とのスペック比較
AMD Ryzen 7 2700 |
Intel Core i7-8700 |
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コア数 | 8 | 6 |
スレッド数 | 16 | 12 |
ベースクロック | 3.2 GHz | 3.2 GHz |
ターボクロック | 4.1 GHz | 4.6 GHz |
TDP | 65 W | 65 W |
L2キャッシュ | 4 MB | - |
L3キャッシュ | 16 MB | 12 MB |
マルチスレッド | 〇 | 〇 |
価格.com 最安値 | 30,923円 | 38,839円 |
商品を見る | 商品を見る | |
※価格はレビュー時の価格です。 |
この比較、前々回の GALLERIA AF の時もやったのですが、BOX 単体での Ryzen 7 2700 の価格はその当時(2019年1月5日)よりももう5,000円程度も安くなっています。
Intel Core i7-8700 の下げ幅が 2,000円程度なのに対して圧倒的に下げています。めちゃお買い得になってますね。
グラフィックボードのメーカーはどこの?
今回搭載されていたグラフィックボードはGeForce RTX 2080 Ti GamingProでした。ファンは二連ファンです。大きさは両方共に 9cm です。このファンはターボファン ブレードと言ってジェットエンジンのパワーをヒントに設計されているそうです。
この2つのファンはお互い違う方向に回転します。そうする事で気流がぶつからないので空気の流れが一方向となり、エアフローの性能が向上します。
ヒートシンクが特徴です。層が厚く排熱能力は高そうです。
補助電源は 8pin×2 です。
背面のインターフェース群
DisplayPort | DisplayPort 1.4 | 2 |
---|---|---|
HDMI | HDMI 2.0b | 1 |
USB Type-C | Support:Yes | 1 |
USB Type-C があるのが特徴ですね。HDMI のデジタル出力はHDCPに対応。
GPU-Z 2.16.0 の情報
因みに、このモデルの OC(オーバークロック)版 ですが、価格コムで最安値です。
価格.com:GeForce RTX 2080 Ti 製品一覧
GeForce RTX 2080 Ti ですが、価格コムですと現状15モデルが各ベンダーから発売されていますが、その中で最安値なんですね。しかもドスパラWEB限定です。
ドスパラのゲーミングPCは他のBTOメーカーの同等のスペックのモデルと比較しても確実に1万円~数万円安いのですが、このグラフィックボード単体の安さが影響しているからです。
かと言って特に性能が落ちるとか何か他のベンダーと比較して劣っているとかではなく、ドスパラが Palit を専売していて(国内唯一の販売代理店)、尚且つ安い価格で卸しているからなんです。これはドスパラの強みです。
おすすめ出来るベンダーです PaLit は。
ベンチマーク測定でゲーミング性能をチェック
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 18371 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 10667 | とても快適 | |
標準品質 | 13173 | 非常に快適 | |
軽量品質 | 14717 | 非常に快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
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設定 6 | 040498 | 快適に動作 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 81646 | - | |
バイオハザード6 |
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- | 21552 | RANK S | |
GEFORCE RTX 2080 Ti & AMD Ryzen 7 2700 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
スコアは文句なしなのですが、ベンチマークによっては数値に疑問が残るモノもありました。ドラクエと PSO2 に限って数値が出ないのは何故なんでしょうか…?
ゲームの要求するグラフィックスペックに併せて調整したりしてくれているのでしょうか。これまでのベンチマークの測定データから言えば、ドラクエなら21,000は絶対超えてくるハズなのですが。
GALLERIA AF の時も同様の結果になったので、特に今回に限っての不具合では無さそうです。まあ、これが Ryzen 7 2700 という所なのでしょう。
でも…、ドラクエで 18,000 なのに FF では凄い数字が出てるのは非常にアンバランスです。誰か知っている人が居たら教えて下さい!
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
||
---|---|---|
12 093 | ||
Graphics Score | CPU Score | |
13 498 | 7 607 | |
上位4%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を3DMARKで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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---|---|---|
19 502 | ||
Graphics Score | 32 950 | |
Physics Score | 18 089 | |
Combined Score | 4 945 | |
上位7%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を3DMARKで見る |
TIME SPY 1.0 は上位4%、FIRE STRIKE 1.1 は上位7%に入るというスコアでした。きましたね。流石の RTX 2080 Ti というスコアです。4K画質でも全然OKです。
FPS(フレームレート)測定で快適さをチェック
ドラゴンクエストⅩ |
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---|---|---|---|
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 28 | 153 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
高品質 | 59 | 107 | |
標準品質 | 74 | 122 | |
軽量品質 | 88 | 149 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
設定 6 | 136 | 227 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 421 | 760 | |
バイオハザード6 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 22 | 284 | |
※ 計測時間はベンチマーク開始時から約6分間。小数点以下四捨五入 |
ほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。FF の高品質でも平均FSP は 60fps を大きく上回っています。
VR性能のベンチマークスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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9 068 | |||
Average frame rate | Target frame rate | ||
197.69 fps | 109.00 fps | ||
上位29%の性能 | |||
今回のベンチマーク測定をVRMARKで見る |
上位29%の性能でした。
CPU・GPU・SSD・HDD の速度・性能
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは8.2でした。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度チェック
この温度は、今回のレビューでベンチマークスコアを動かしている間ずっと測定していた数値です。
CPU-Z(AMD Ryzen 7 2700)
CPU-Z Ver. 1.87.0.x64 ベンチマーク結果 |
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---|---|
CPU シングルスレッド | 469.3 |
CPU マルチスレッド | 4290.9 |
リファレンスに人気の Ryzen 7 2700X を選択しています。
CINEBENCH R15(Ryzen 7 2700 & GeForce RTX 2080 Ti)
CINEBENCH R15 の測定結果 |
|
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CPU | 1558 cb |
OpenGL | 105.82 fps |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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---|---|---|
4 007 | ||
Web Score | Apps Score | |
7 239 | 9 347 | |
Chat Score | Photo Score | |
7 256 | 3 613 | |
Video Score | Writing Score | |
2 847 | 5 085 | |
Spreadsheet Score | Essentials | |
4 455 | 7 888 | |
Productivity | Digital Content Creation | |
4 759 | 4 652 | |
上位23%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を PCMARK で見る |
上位59%の性能でした。???うーん、もっと数字が出ても良いのですが。三回計測してみましたが全部 4,000 前後でしたね。
CrystalDiskMark(SSD:Cドライブ)
crucial CT500MX500SSD1 500.1 GB |
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---|---|---|
5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q32T1 | 562.2 | 519.5 |
4KiB Q8T8 | 377.3 | 373.5 |
4KiB Q32T1 | 199.4 | 173.1 |
4KiB Q1T1 | 30.40 | 90.54 |
単体価格・スペックを価格.comで見る |
CrystalDiskMark(HDD:Dドライブ)
SEAGATE ST2000DM005-2CW102 2000.3 GB |
||
---|---|---|
5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q32T1 | 194.4 | 197.1 |
4KiB Q8T8 | 1.317 | 1.426 |
4KiB Q32T1 | 1.326 | 1.029 |
4KiB Q1T1 | 0.639 | 0.320 |
単体価格・スペックを価格.comで見る |
SSD は crucial(クルーシャル)で HDD は SEAGATE(シーゲイト)でした。
目隠しパーツ(CPUクーラー・マザーボード・メモリ)はどこのメーカー?
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無い目隠しパーツ群をチェックしていきます。CPUクーラー、マザーボード、メモリをチェックしてきます。
CPUクーラー
公式サイトには「AMD静音CPUファン」との記載がありますが、これは Ryzen 7 2700 の BOX に付いてくるリテールものだと思います。
Intel Core i シリーズだと「静音パックまんぞくコース」の DEEPCOOL勢あたりの CPUクーラーが付いてくるのですが、Ryzen 7 2700 の リテールクーラーなのも、モデル価格の安さに影響しています。
Ryzen シリーズのリテールクーラーはグレードが結構沢山あって、7 2700 のはLED照明が付いている Wraith SPIRE です。
ちょうど真ん中のクーラーですね。詳細は Ryzen の公式ページにて。CPUクーラーの詳細ページはコチラです。
マザーボード
マザーボードはASRock AB350 Pro4でした。
ASRock AB350 Pro4 バックパネルインターフェース
PS/2 | キーボード/マウス | 1 |
---|---|---|
USB 3.1 | Gen1 Type-C | 1 |
Gen1 Type-A | 5 | |
USB 2.0 | Type-A | 2 |
映像出力 | HDMI | 1 |
DVI-D | 1 | |
D-sub | 1 | |
LAN | RJ45 | 1 |
オーディオ | サウンド入力 | 1 |
フロントスピーカ | 1 | |
マイクロフォン | 1 |
これはごくごく普通ですね。最新ではありませんが USB は 2.0 も含め 8 つと豊富です。
メモリ
メモリモジュールは、Samsung M378A1K43CB2-CTD です。8GB × 2、PC4-21300 (DDR4-2666)です。サムスン純正。
個人的に電源ユニットはモジュラータイプのにアップグレードしてすっきりさせれば完璧じゃないかと思います。
GALLERIA AF(RTX 2070 × Ryzen 7 2700 搭載)とのベンチマーク比較
やはり RTX 2080 Ti 強しです。モンハンは下回ってますがどうなんでしょう。何回か計測してみれば良かったです。個人的にはこの数字の差が体感としてそこまで差として感じるか?と言われれば疑問なので、予算を抑えたい場合は GALLERIA AF をおすすめします。
このモデルを選ぶメリット
最後にまとめ的に、GALLERIA AZ を選ぶ際に抑えておきたいポイント、そして利点・メリットについて、シンプルにおさらいしておきます。まず簡単に挙げますと、
- RTX 2080 Ti 搭載ゲーミングPCとして圧倒的にリーズナブル
- 現行のPCゲームタイトルならほぼ快適に動作する
という感じでしょうか。
ゲームプレイに特化したゲーミングPCが欲しいならやはり Intel Core i シリーズ搭載の方がスコアが高いのでそっちをおすすめします。GALLERIA ZZ などですね。
ただ、コスパやゲーム以外のタスクもマルチにこなしたい場合はこのモデルは非常に魅力的だと思います。
以上、GALLERIA AZ のレビューでした。