GALLERIA RV5(GeForce GTX 1070 Ti × Ryzen 5 2600)レビュー&評価!!
標準スペック・仕様・サイズ
グラボ | NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti 8GB | ||
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CPU | AMD Ryzen 5 2600(3.4GHz-3.9GHz,6コア,12スレッド) | ||
メモリ | 8GB PC4-21300(DDR4 SDRAM,4GBx2,デュアルチャネル) | ||
SSD | 250GB | HDD | 1TB |
マザーボード | AMD B350 チップセット搭載 ATX | ||
電源 | 500W(80PLUS BRONZE) | ||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | ||
サイズ | 207(幅)x520.7(奥行き)x450.2(高さ)mm | ||
重量 | 約 13.9 kg | ||
OS | Windows 10 Home インストール済み | ||
キーボード | GALLERIA Gaming Keyboard(USB接続) | ||
マウス | GALLERIA レーザーマウス(8ボタン, USB接続) | ||
※最新のスペックは必ず公式サイトにて確認して下さい。 |
Ryzen 搭載 GALLERIA のレビュー第2弾として、今回のレビュー実機は Ryzen 5 2600 × GEFORCE GTX 1070 Ti 搭載のゲーミングPCです。
前回は Ryzen 7 2700 × GeForce RTX 2060 搭載の GALLERIA AF をレビューしました。ゲームにタスクにバランスの良いモデルでしたが、今回は現状の一線級のハイエンド勢ではなくちょっとスペック的&価格的に落ち着いたモデルの GALLERIA RV5 というモデルです。
RTX の需要が高まっている今、敢えてこのモデルをレビューするのは非常に有意義です。
Ryzen 5 2600 の特徴・対抗馬 Intel Core i5-8400 との比較
6コア12スレッドのマルチタスク性能は Intel の対抗モデルと比較してどうか?
GALLERIA RV5 の最大の特徴は AMD Ryzen 5 2600 搭載という所です。因みにチップセットは AMD B350となっています。
Ryzen 5 2600 の特徴は、Intel の対抗 CPU として挙げられる Core i5-8400 と比較するとスレッド数が多くマルチタスクに向いているという点です。
ただ、下のスペック比較を見てもらうと解りますが、前回の Ryzen 7 2700 VS Core i7-8700 のような、コア数での開きが無く、幾つかのネット上の比較記事では、実質の対抗 Intel CPU は、Core i5-8600 で2グレード下であるにも関わらず、性能では Core i5-8400 が上回るという事でした。
実際の所どうなんでしょう。ちょっと詳しく調べてみました。
Intel の対抗馬 Core i5-8400 とのスペック比較
AMD Ryzen 5 2600 |
Intel Core i5-8400 |
|
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コア数 | 6 | 6 |
スレッド数 | 12 | 6 |
ベースクロック | 3.4 GHz | 2.8 GHz |
ターボクロック | 3.9 GHz | 4.0 GHz |
TDP | 65 W | 65 W |
L2キャッシュ | 3 MB | - |
L3キャッシュ | 16 MB | 9 MB |
マルチスレッド | 〇 | 〇 |
価格.com 最安値 | 19,745円 | 28,059円 |
商品を見る | 商品を見る | |
※価格はレビュー時の価格です。 |
注目は価格です。BOX 単体での価格は Ryzen 5 2600 の方が8,314円安いです。この価格差を踏まえてもう一つの比較を見て下さい。
UserBenchmark で比較してみる
UserBenchmark: AMD Ryzen 5 2600 vs Intel Core i5-8400
リンク先の比較でみる限り、Effective Speed の項目以外ですべて Ryzen 5 2600 の方が高い性能を誇っています。
AMD Ryzen 5 2600 |
Intel Core i5-8400 |
|
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Effective Speed | +2% | |
Average User Bench | +9% | |
Peak Overclocked Bench | +12% | |
Value & Sentiment | +28% | |
Nice To Haves | +19% |
このように Ryzen 5 2600 に軍配があがっています。ベンチマークをしているユーザー数でも、Ryzen 5 2600 は 62,243、Core i5-8400 は 58,158 ユーザーと、Ryzen 5 2600 の人気の高さが伺えます。
AMD Ryzen 5 2600 |
Intel Core i5-8400 |
|
---|---|---|
Gaming | 87% | 89% |
Desktop | 85% | 86% |
Workstation | 80% | 64% |
やはり Core i5-8400 の方がゲーミングに適しているとはいえ、その差は僅か 2% です。現在の最安値から考えると圧倒的に Ryzen 5 2600 のコスパが高いと言わざるを得ません。
この二つの比較でいくと Ryzen 5 2600 推しですね。非常に優秀な CPU です。
グラフィックボードのメーカーはどこの?
今回搭載されていたグラフィックボードは、ドスパラと言えばの Palit(パリット)のGeForce GTX 1070 Ti Dualでした。スペック詳細はリンク先にて。補助電源は 8pin×1 です。
背面のインターフェース群
DVI-D | Dual-Link DVI-D | 1 |
---|---|---|
HDMI | HDMI 2.0b | 1 |
DisplayPort | DP1.4 | 3 |
DVI-D があります。TDP は 180W で、推奨システム電源は 500W です。
GPU-Z 2.16.0 の情報
GPU クロックは 1607 MHz、メモリは 8GB です。
ベンチマーク測定でゲーミング性能をチェック
人気ベンチマークソフトのスコア
ドラゴンクエストⅩ |
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最高品質 | 18464 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
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高品質 | 7491 | 快適 | |
標準品質 | 9480 | とても快適 | |
軽量品質 | 11322 | とても快適 | |
ドラゴンズドグマオンライン |
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最高品質 | 9366 | とても快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
設定 6 | 054499 | 快適に動作 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
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- | 43358 | - | |
バイオハザード6 |
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- | 19277 | RANK S | |
GEFORCE GTX 1070 Ti & AMD Ryzen 5 2600 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
あれれれれ!?これは思った以上に良いスコアを出しました。これなら問題ないレベルというか、快適な環境でプレイ出来るのではないでしょうか。
3DMARK(TIME SPY・FIRE STRIKE)
TIME SPY 1.0 |
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6 578 | ||
Graphics Score | CPU Score | |
6 836 | 5 422 | |
上位37%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を3DMARKで見る |
FIRE STRIKE 1.1 |
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16 121 | ||
Graphics Score | 19 807 | |
Physics Score | 16 508 | |
Combined Score | 6 633 | |
上位13%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を3DMARKで見る |
TIME SPY 1.0 は上位37%、FIRE STRIKE 1.1 は上位13%に入るというスコアでした。最近は超ハイエンドモデルばかりレビューしてきたので見劣りするんですが、普通に良いスコアです。まさに「十分」という結果です。
ただし4K画質だと厳しいという結果に。
FPS(フレームレート)測定で快適さをチェック
ドラゴンクエストⅩ |
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設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 20 | 163 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
高品質 | 43 | 74 | |
標準品質 | 67 | 96 | |
軽量品質 | 78 | 125 | |
ドラゴンズドグマオンライン |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 32 | 103 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
設定 6 | 108 | 228 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 251 | 451 | |
バイオハザード6 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 26 | 170 | |
※ 計測時間はベンチマーク開始時から約6分間。小数点以下四捨五入 |
一応ヌルヌル動かせる基準的な値が 60fps ですから、これも「十分」以上、全く問題ないレベルです。ほとんどのゲームが快適に動作するでしょう。
VR性能のベンチマークスコア
VRMARK ORANE ROOM BENCHMARK DESKTOP 1.0 |
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8 995 | |||
Average frame rate | Target frame rate | ||
196.10 fps | 109.00 fps | ||
上位29%の性能 | |||
今回のベンチマーク測定をVRMARKで見る |
上位29%の性能でした。
CPU・GPU・SSD・HDD の速度・性能
WIN SCORE SHARE のスコア
スコアは8.2でした。GALLERI AF よりも 0.5 ほど高いスコアです。
CPUID HWMonitor で各パーツの温度をチェック
この温度は、今回のレビューでベンチマークスコアを動かしている間ずっと測定していた数値です。
CPU-Z(AMD Ryzen 5 2600)
CPU-Z Ver. 1.87.0.x64 ベンチマーク結果 |
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CPU シングルスレッド | 433.2 |
CPU マルチスレッド | 3498.3 |
リファレンスに人気の Ryzen 7 2700X を選択しています。マルチスレッド性能で大きく開きがあります。
CINEBENCH R15(Ryzen 5 2600 & GEFORCE GTX 1070 Ti)
CINEBENCH R15 の測定結果 |
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CPU | 1251 cb |
OpenGL | 121.88 fps |
PCMARK 10
PCMARK 10 の測定結果 |
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5 439 | ||
Web Score | Apps Score | |
7 740 | 10 405 | |
Chat Score | Photo Score | |
8 036 | 8 779 | |
Video Score | Writing Score | |
4 839 | 5 609 | |
Spreadsheet Score | Essentials | |
8 404 | 8 649 | |
Productivity | Digital Content Creation | |
6 865 | 7 356 | |
上位23%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を PCMARK で見る |
上位23%の性能でした。3DMark や VRMark と比較して相対的にタスク系は強いです。
CrystalDiskMark(SSD:Cドライブ)
WDC WDS250G2B0A-005M50 250.0 GB |
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5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q32T1 | 559.8 | 515.8 |
4KiB Q8T8 | 388.5 | 279.3 |
4KiB Q32T1 | 266.0 | 231.7 |
4KiB Q1T1 | 40.05 | 105.0 |
単体価格・スペックを価格.comで見る |
CrystalDiskMark(HDD:Dドライブ)
TOSHIBA DT01ACA100 1000.2 GB |
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---|---|---|
5回測定 | Read [MB/s] | Write [MB/s] |
Seq Q32T1 | 194.4 | 197.1 |
4KiB Q8T8 | 1.317 | 1.426 |
4KiB Q32T1 | 1.326 | 1.029 |
4KiB Q1T1 | 0.639 | 0.320 |
単体価格・スペックを価格.comで見る |
SSD は WESTERNDIGITAL で HDD は TOSHIBA でした。SSD、HDD 共に最低限の容量って所でしょうか。
目隠しパーツ(CPUクーラー・マザーボード・電源ユニット・メモリ)はどこのメーカー?
内部を覗いて、公式サイトでは記載が無い目隠しパーツ群をチェックしていきます。CPUクーラー、電源ユニット、マザーボード、メモリをチェックしてきます。
CPUクーラー
公式サイトには「AMD静音CPUファン」との記載がありますが、これは Ryzen 5 2600 の BOX に付いてくるリテールものだと思います。
Intel Core i シリーズだと「静音パックまんぞくコース」の DEEPCOOL勢あたりの CPUクーラーが付いてくるのですが、Ryzen 5 2600 の リテールクーラーなのも、モデル価格の安さに影響しています。
Ryzen シリーズのリテールクーラーはグレードが結構沢山あって、これは最弱?の Wraith STEALTH です。
一番右です。Ryzen のCPUクーラーの詳細ページはコチラです。
マザーボード
マザーボードはASRock AB350M-HDVでした。GALLERIA RV5 はミドルタワーなのでママンの大きさは Micro ATX です。
ASRock AB350M-HDV バックパネルインターフェース
PS/2 | キーボード/マウス | 1 |
---|---|---|
USB 2.0 | - | 2 |
USB 3.1 | Gen1 | 4 |
映像出力 | DVI-D | 1 |
D-sub | 1 | |
HDMI | 1 | |
LAN | RJ45 | 1 |
オーディオ | サウンド入力 | 1 |
フロントスピーカ | 1 | |
マイクロフォン | 1 |
Type-C はありません。
電源ユニット
電源ユニットは、DELTA(デルタ電子)製の 500W 電源です。おそらく GPS-500FB A という型番だと思いますがチェック忘れましたすみません。因みに電源ユニットは上部固定です。
メモリ
メモリモジュールは、Samsung M378A5244CB0-CTD です。4GB × 2、PC4-21300 (DDR4-2666)です。サムスン純正。
上の画像を見てもらうとわかりますが、ケースがコンパクトな分配線は窮屈で、メモリの増設・交換の際はベイに挿さっているストレージ類のSATAケーブル・電源ケーブルなどを一旦抜く必要がありますね。
PUBGをプレイ…FPS測定&快適さチェック
新マップ Vikendi(ヴィケンディ)でドン出来ません!今年はPUBG強化年という事を己に言い聞かせて年間30ドン勝を目標に頑張っていて、現在ソロで5勝、スクアッドで1勝と去年とは比べ物にならないくらいのハイペースですが、Vikendi でのドン勝は未だ無し。
という感じでこの測定という名目での5ラウンドは全て Vikendi でガチでやっています。
各設定で FPS を測定した結果
- ウルトラ89
- 高100
- 中108
- 低121
- 非常に低い114
計測時間は降下のパラシュートを開いてからの約6分間。マップは Vikendi で、名前の付いている開幕で過密しやすい場所に降下しています。
ウルトラ設定では若干のカクつきを確認したものの、全体的に快適、数値もちゃんと出てくれています。PUBG では問題ありませんでした。あと足りないのは上手さです。
このモデルを選ぶメリット
最後にまとめ的に、GALLERIA RV5 を選ぶ際に抑えておきたいポイント、そして利点・メリットについて、シンプルにおさらいしておきます。まず簡単に挙げますと、
- ゲーミングPCとしては圧倒的にリーズナブル
- それでいて現行のPCゲームタイトルならほぼ快適に動作する
- ミドルタワーでコンパクト省スペース
という感じでしょうか。
前述で対抗 CPU として Intel Core i5-8400 との比較を挙げましたが、もし仮に、同じ GALLERIA で、Core i5-8400 × GEFORCE GTX 1070 Ti 搭載のモデルがあったら、ワタシは確実に Ryzen 5 2600 搭載のこのモデルを買います。
とりあえずこのモデルの価格をチェックしてみて下さい。
以上、GALLERIA RV5 のレビューでした。