2019年2月22日に発表された、レビュー時点では割と新しめのグラボ、Palit GeForce GTX 1660 Ti StormX OC(GeForce GTX 1660 Ti)をサブPC用にゲットしたのでちょいとレビューします。
GeForce GTX 1660 Ti はミドルレンジGPUでありながら、GeForce RTX 2080 Ti、2080、2070 などと同じTuring(テューリング)アーキテクチャを採用しているのがウリです。ただし、RT CoreとTensorコアは省略という仕様。
因みにこの Palit の GTX 1660 Ti StormX OC はドスパラWEB限定モデルになっています。商品ページは以下のリンクから、まずはその価格からチェックしてみて下さい。めっちゃ安いです。
RT Core は、リアルタイムレイトレーシング専用のコアで、写真のような超リアルな画像を高速で生成します。
因みに、最新のドライバを適用すれば GTX TITAN X、TITAN Xp、TITAN V、GTX 1080 Ti、1080、1070 Ti、1070、1660、1060 もレイトレーシング自体は出来ます。
百聞は一見に如かず。まずは対応ゲーム第一弾である「BATTLEFIELD V」のリアルタイムレイトレーシングにおける、反射と影の描写の凄さが分かる動画を見て下さい。
特に水面の反射とか水滴の輝きとかが凄いリアルになってますよね。それともう一つ。マインクラフトでも凄い事になってます。
まさかマイクラがここまでになるとは。(笑)負荷はそれなりにありそうですが、恐るべしレイトレーシングです。
Tensor(テンサー)コアは、ちょっと説明読んでも良くわからなかったです。(笑)NVIDIAのサイトから引用すると、
Tensor コアは、AI 向けの極めて効率的な計算を 32 ビット累算による 16 ビット浮動小数点演算から、32 ビット累算による 8 ビットおよび 4 ビット整数演算までの幅広い精度で実行します。
とありますが、まあ処理の精度が向上しているという事が解りますね。(小並感)
メモリは 6,144MB、GPUクロックは 1,500MHz です。
GeForce | GTX 1660 Ti | GTX 1060 | GTX 1070 | RTX 2060 |
---|---|---|---|---|
アーキテクチャ | Turing | Pascal | Pascal | Turing |
製造プロセス | 12nm FFN | 16nm FinFET | 16nm FinFET | 12nm FFN |
GPUコア数 | TU116 | GP106 | GP104 | TU106 |
CUDAコア数 | 1,536 基 | 1,280 基 | 1,920 基 | 1,920 基 |
Tensorコア数 | - | - | - | 240 基 |
RTコア数 | - | - | - | 30 基 |
ベースクロック | 1,500 MHz | 1,506 MHz | 1,506 MHz | 1,365 MHz |
ブーストクロック | 1,700 MHz | 1,708 MHz | 1,683 MHz | 1,680 MHz |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 | GDDR5 | GDDR6 |
メモリ容量 | 6 GB | 6 GB | 8 GB | 6 GB |
メモリスピード | 12 Gtps | 8 Gtps | 8 Gtps | 14 Gtps |
メモリインターフェース | 192 bit | 192 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリ帯域 | 288 GB/s | 192 GB/s | 256 GB/s | 336.1 GB/s |
消費電力 | 120 W | 120 W | 150 W | 160 W |
補助電源コネクタ | 8pin×1 | 6pin×1 | 8pin×1 | 8pin×1 |
GTX 1660 Ti というのは、2019年1月15日に発売された RTX 2060 の下位に位置づけられています。なので製造プロセスは12nmFFNで同じですが、前述したようにRTコアを省略しているのでGPUコアは TU106 ではなく TU116 です。
CUDAコア数も1,920基の RTX 2060 と比較すると少なく、1,536基に削減されています。
ただ、メモリスペックは優秀です。メモリスピードが12Gbpsと、RTX 2060 と比較すると 2Gbps 少ないですが、メモリのバス幅、タイプ、容量は変わりません。
帯域幅をPascal世代たちと比較した場合、GTX 1060、さらには GeForce GTX 1070 も上回るスペックで、かなり処理能力は高速です。
そして魅力なのは120Wという省消費電力ですね。GTX 1660 Ti の更に詳しいスペックはコチラから。
という事で早速取り付けてみました。自分のメインPCのグラボは GIGABYTE GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G(GV-N107TGAMING-8GD)ですが、サブマシンは 中華製のノーブランドの GTX 1050 が挿さってました。
最近子供が PUBG に興味があるっぽいので、サブマシンでも PUBG をある程度快適にプレイ出来るようにすべく、この GTX 1660 Ti は非常に都合が良かったんです。
RTX 2000番台までは無くても全然大丈夫な PUBG の動作・推奨スペックもそうですが、このサイズじゃないと搭載出来ないというのが一番のポイントでした。
グラフィックボードを設置する為の横幅のスペースが頑張って見積もっても25cmしかないので、ハイエンドの28cm幅とかのグラボはそもそも設置できないPCケースなんですよね。
ちょうどいいサイズ。補助電源は 8pin×1。
背面インターフェースは乏しいですが致し方なし。Dual-Link DVI-D、HDMI 2.0b、DP1.4a x 1 という構成。
ドラゴンクエストⅩ |
|||
---|---|---|---|
最高品質 | 19818 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
|||
高品質 | 6953 | 快適 | |
標準品質 | 9281 | とても快適 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
設定 6 | 056113 | 快適に動作 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
- | 33806 | - | |
バイオハザード6 |
|||
- | 21005 | RANK S | |
GeForce GTX 1660 Ti & Intel Core i7-7700 全ソフト共通:解像度 1920 × 1080 px/フルスクリーン |
CPU がちょっと古いので若干心配でしたが、予想以上に高いスコアが出てめっちゃ嬉しいです。FF の高品質でも快適なので、現行のタイトルは基本全く問題なく動作するばかりか、結構快適にプレイ出来そうです。
ドラゴンクエストⅩ |
|||
---|---|---|---|
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
最高品質 | 27 | 174 | |
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
高品質 | 25 | 69 | |
標準品質 | 69 | 93 | |
ファンタシースターオンライン2 EP4 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
設定 6 | 149 | 216 | |
モンスターハンターフロンティア 第三弾(大討伐) |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 204 | 370 | |
バイオハザード6 |
|||
設定 | 最低 FPS | 平均 FPS | |
- | 33 | 209 | |
※ 計測時間はベンチマーク開始時から約6分間。小数点以下四捨五入 |
フレームレートも平均60FPS以上をマークしています。いやー、(約)3万円でこのパフォーマンスは素晴らしい!
6 046 | ||
Graphics Score | CPU Score | |
6 333 | 4 814 | |
上位51%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を3DMARKで見る |
13 894 | ||
Graphics Score | 25 447 | |
Physics Score | 17 325 | |
Combined Score | 10 724 | |
上位29%の性能 | ||
今回のベンチマーク測定を3DMARKで見る |
申し分なし!
もうずっと飽きずにはや2年以上プレイし続けている、私の人生に最も影響を及ぼしたゲームはPUBGで確定しています。子供も育ったら嫁を抱き込んでスクアッドしたい野望が凄いです。
今回は設定「高」と「ウルトラ」で FPS を計測してみました。
平均 FPS | 最小 FPS | 最大 FPS |
---|---|---|
120.146 | 57 | 187 |
実際にプレイしましたが、めっちゃ快適でした。PUBGの場合、降下時に車両などをいち早く見つける事が出来ると非常に有利な場合があるので、降下時の描画の速さはかなり重要です。
最低でも「高」設定は欲しいと思いながらプレイしましたが、予想以上の描画力にめっちゃ嬉しくなりました。ほとんど 60FPS 以上で動作しているのが分かります。
平均 FPS | 最小 FPS | 最大 FPS |
---|---|---|
87.829 | 42 | 163 |
凄い。ウルトラでも全然イケます。60FPSを下回っている所もありますが、概ね 80FPS で推移してます。実際にプレイしても非常に滑らかでした。これは本当に最高のコスパです。
という感じでしょうか。個人的には今回ゲットしたこの Palit GeForce GTX 1660 Ti StormX OC は、私のサブPCにおあつらえ向き過ぎました。
既存の GTX 1050 をただ差し替えただけだったのでエアフロー的に貧弱かな?と心配もしたんですが、
CPUID HWMonitor でベンチマーク中ずっと温度を監視してても、MAX 69℃だったんで特にファンの増設等の必要も無さそうですね。
以上、個人的には文句なしという事で。Palit GeForce GTX1660 Ti StormX OC を搭載して使ってみた感想・レビューでした。